集団感染とは?集団感染を予防するためにできること medical column
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集団感染とは?集団感染を予防するためにできること
「集団感染とはどのようなものなのだろう…」
「集団感染はなぜ起こるのだろう…」
集団感染のニュースは度々耳にされるかと思いますが、そもそもなぜ集団感染が発生してしまうのかご存じでしょうか?また、それを予防するにはどうすれば良いのでしょうか?
今回は、船橋市にあるつばさ在宅クリニック西船橋(内科)より、集団感染をテーマにお届けしていきます。

集団感染とは?
集団感染とは共通の感染源によって、特定の集団が何らかの病気に感染することをいいます。感染性胃腸炎の集団発生の多くはノロウイルスによるものであり、例としてノロウイルス感染者が教室や廊下で吐いて、他の児童が飛沫を吸い込んだり汚染場所に触れたりといったことで感染者が増えます。
一次感染とは?
一次感染とは、菌やウイルスが付いた食べ物を口にすることによる感染のことをいいます。
二次感染とは?
二次感染とは、感染者から人に広がる感染のことをいいます。
集団感染は二次感染によるものが多い
集団感染のほとんどは二次感染によるものであり、感染者のくしゃみや咳による飛沫感染、感染者が触れたものを介して感染する接触感染があります。学校の給食などでは、法令に基づいて衛生管理がなされていますので、一次感染は少ないといえます。
集団感染はどのような場所で発生しやすい?
集団感染は人が集まる場所で起こるものですので、保育園・幼稚園・小学校・中学校・高校・大学といった教育機関が発生しやすい場所として挙げられます。そのほか、職場や飲食店も人が集まり、集団感染が発生しやすい場所となっています。
人が密に集まって過ごす空間や、不特定多数の人が接触する恐れが高い空間、換気の悪い密封空間は、なるべく避けるようにしましょう。
集団感染を予防するにはどうすればいい?
集団感染を予防するためにできることについて見ていきましょう。
人が集まる場所を避ける
先述もしましたが、人が密集する場所を避けることは集団感染を予防するためにとても大切です。人と人との距離を一定に保って、大声でしゃべったりしないということも予防になります。
マスクの着用
くしゃみや咳にはウイルスが含んでいる可能性が高いですので、それらの飛沫を防ぐためにもマスクを着用しましょう。マスクの着用は感染症にかからないためにも必要ですし、気づかないうちにウイルスに感染していて、他の誰かに感染を広げてしまわないようにするためにも必要になってきます。新型コロナウイルスによってマスク着用が当たり前となっていますが、それだけ感染予防には重要であるということです。
手洗いうがい
手洗いをすることで、手に付着したウイルスが口に入らないで済みますので、こまめに手洗いをするようにしましょう。また、うがいはウイルスを体外に排出することにつながります。殺菌効果があり速乾性のあるアルコール消毒液を持ち歩いて適宜使用するのも、効果的です。
まとめ:集団感染とは?集団感染を予防するためにできること
いかがでしたか?今回の内容としては、
・集団感染は共通の感染源によって特定の集団が何らかの病気に感染すること
・一次感染は菌やウイルスが付いた食べ物を口にすることによる感染であり、二次感染は一次感染者を介して起こる感染のこと
・集団感染は人が密に集まって過ごす空間、不特定多数の人が接触する恐れが高い空間、換気の悪い密封空間で起こりやすい
・集団感染を予防するには人が密集する場所を避けてマスク着用、手洗いうがいが大切
以上の点が重要なポイントでした。集団感染は、文字通り特定の集団が同じ病原体に感染するものであり、それを防ぐためにはそもそも人が集まるところに行かないというのが、一つの予防になります。ただし、学校などでどうしても長く過ごさなければならない場所では、マスクの着用と手洗いうがいが非常に重要なものとなります。