黄色くネバネバする鼻水が出る…鼻水に色がつくのはなぜ? medical column
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黄色くネバネバする鼻水が出る…鼻水に色がつくのはなぜ?
「鼻水が黄色くネバネバしている…」
「なぜ鼻水は黄色に変化したのだろう…」
体調の悪い時などで鼻水は出てきますが、なぜ鼻水の色が黄色くなったり変化するか気になりませんか?ちょうど今、黄色くネバネバした鼻水が出ている方もいるかもしれませんね。
そこで今回は、船橋市にあるつばさ在宅クリニック西船橋(内科)より「鼻水に色がつくのはなぜか?」という点をテーマにお届けしていきます。黄色いネバネバする鼻水が出る方などはぜひ参考にしていただければと思います。

鼻水の色でわかることとは?
黄色や緑色、無色透明といった鼻水の色や、ネバネバしていたり、サラサラしていたりといった鼻水の特徴によって、体調の変化や状態が、ある程度わかります。例えば、黄色い鼻水の場合は、免疫機能が働いている証拠であり、褐色の鼻水の場合では、鼻血や炎症による出血が起こっている可能性が考えられます。
基本的に鼻水は無色透明ですが、上記のように出血やウイルスの侵入などさまざまな原因によって色がつきます。
黄色くネバネバした鼻水が出る原因として考えられる病気は?
続いて、黄色くネバネバした鼻水が出る原因として考えられる病気について見ていきましょう。
風邪
風邪をひくと鼻水が出ますが、はじめは透明な鼻水が出て、それから数日経つとネバネバした緑色や黄色の鼻水に変わっていきます。これは、白血球がウイルスや細菌と戦った証拠です。
副鼻腔炎
副鼻腔炎は、鼻腔のまわりにある副鼻腔に炎症が起こる病気であり、ドロッとした黄色い鼻水や鼻づまり、頭痛や頭重といった症状があらわれます。副鼻腔炎には、慢性的に起こる慢性副鼻腔炎や風邪の後に起こる急性副鼻腔炎などがあります。
細菌感染
肺炎球菌や黄色ブドウ球菌など、細菌と一口にいってもさまざまであり、細菌によって急性鼻炎が起こり、黄色い鼻水が出ることがあります。
鼻水の色と考えられる病気
黄色い鼻水は風邪や副鼻腔炎などが考えられることがわかりました。続いて、他の色の鼻水から考えられる病気について見ていきましょう。透明な鼻水はアレルギー性鼻炎が疑われたり、生理現象として寒いところから暖かい部屋に入ることでも出ることがあります。褐色や赤色の鼻水は、吸い込んだほこりや血液の乾燥、悪性腫瘍の時などが考えられます。粘液が濃い白い鼻水は、風邪のピークを越えた時によく見られます。
鼻水が出るからといって必ずしも病気とは限らない
鼻水が出るイコール何らかの病気であるとは言えません。先ほども、寒い部屋から暖かい部屋にうつることで、透明な鼻水が出る場合があるとお伝えしたとおり、そのほかにも思い返していただければ、ラーメンなどの温かい物、辛い食べ物を食べている時に鼻水が出てくることがあったかと思います。基本的には、体調の悪い時に鼻水が出るイメージがあると思いますが、このような現象は、体が正常に機能している証拠ですので、特に心配はありません。
まとめ:黄色くネバネバする鼻水が出る…鼻水に色がつくのはなぜ?
いかがでしたか?今回の内容としては、
・鼻水の色や特徴によって、体調の変化や状態がある程度わかる
・出血やウイルスの侵入などさまざまな原因によって鼻水に色がつく
・黄色くネバネバした鼻水は風邪や副鼻腔炎、細菌感染などが考えられる
・鼻水が出るからといって、必ずしも治療が必要な病気とは限らない
以上の点が重要なポイントでした。例えば、風邪をひくことによって、無色の鼻水から黄色く変化しますので、黄色くネバネバした鼻水が出る場合は、ウイルスが侵入して白血球が戦っている証拠だなと考えることができます。ウイルスに侵入されていることがわかれば、ゆっくり安静に過ごそうという気持ちにもなれるでしょう。