鼻水はなぜ出るの?鼻水が出る原因について解説! medical column
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鼻水はなぜ出るの?鼻水が出る原因について解説!
「鼻水が黄色くネバネバしている…」
「なぜ鼻水は黄色に変化したのだろう…」
体調の悪い時などで鼻水は出てきますが、なぜ鼻水の色が黄色くなったり変化するか気になりませんか?ちょうど今、黄色くネバネバした鼻水が出ている方もいるかもしれませんね。
そこで今回は、船橋市にあるつばさ在宅クリニック西船橋(内科)より「鼻水に色がつくのはなぜか?」という点をテーマにお届けしていきます。黄色いネバネバする鼻水が出る方などはぜひ参考にしていただければと思います。

鼻水はなぜ出るのか?
鼻水は体を守る上で大切な働きをしており、鼻の中に入ったウイルスや細菌、ほこりなどを外に排出しようとして鼻水が出ます。鼻の粘膜が炎症を起こすと、大量の粘液が作られますが、常に粘液は作られており、粘膜を保護したり吸った空気に湿り気を与えたりといった役割もあります。異物の排出は鼻水だけでなく、空気を吹き出して排出する、くしゃみがあらわれることもあります。
また、風邪などをひいていない時の鼻水は無色透明でサラサラしているのが特徴ですが、ウイルスなどに感染すると、黄色や緑色の鼻水になったりして、粘性も増します。
どのような時に鼻水は出るのか?
続いて、どのような時に鼻水が出るのかについて見ていきましょう。
血管運動性鼻炎
血管運動性鼻炎とは、鼻粘膜の自律神経の異常によって鼻水や鼻づまり、くしゃみなどがあらわれる鼻炎です。血管運動性鼻炎は、寒い部屋から暖かい部屋に移動するなどの温度差や寝不足、精神的ストレス、辛い物を食べた後にあらわれます。
花粉
花粉症の代表的な症状の一つに鼻水があります。花粉症では、目がゴロゴロしたりかゆくなったり、一部風邪のような症状があらわれるわけですが、花粉の飛散量が多くなる時期には症状は強くなります。このような、1年のうち特定の時期にだけ、花粉などの物質によってあらわれるアレルギーのことを季節性アレルギーといいます。大人になってから、気づいたら花粉症になっていた…ということもありますので、特に花粉症のピークである2月~4月に鼻水や目のかゆみといった症状があらわれた方は、花粉症の可能性もあることを理解しましょう。
もし、花粉症で鼻水などの症状が辛い…という場合には、花粉を避けるために眼鏡やマスクを着用したり、部屋に花粉を持ち込まないように、洋服をはたいてから自宅に戻るといった工夫をすると良いでしょう。
ホコリやダニ
ホコリやダニ、ハウスダストによっても鼻水などの鼻炎症状があらわれることがあります。先ほど、特定の時期にあらわれるアレルギーを季節性アレルギーであるとご説明しましたが、一年を通してホコリやダニなどがアレルゲンとして起こる場合は、通年性アレルギーといいます。通年性アレルギーでは、アレルゲンとなるものを除去することが症状緩和のポイントの一つですので、布団などは定期的に干して綺麗に保ちましょう。
感染症
誰しもが経験のあるように、インフルエンザや風邪といった感染症によって、鼻水が出ることがあります。そのような場合には、いくつか注意すべきことがありますので、覚えておきましょう。まず、鼻水は飲み込まず優しくティッシュに包むことです。冒頭の方で鼻水は異物を排出するために出るとお伝えしたとおり、鼻水を飲み込むということは、それが排出されないことを意味します。また、鼻水は優しくティッシュに出すこともポイントで、強く鼻水をかんでしまうと、耳詰まりや中耳炎の原因となってしまう場合があります。同様に、痰も飲み込まずにティッシュに出すようにしましょう。
まとめ:鼻水はなぜ出るの?鼻水が出る原因について解説!
いかがでしたか?今回の内容としては、
・鼻の中に入ったウイルスや細菌、ほこりなどを外に排出しようとして鼻水が出る
・鼻水には、粘膜を保護したり吸った空気に湿り気を与えたりといった役割もある
・鼻水はホコリやダニなどのアレルゲンによって出ることがある
・感染症によって鼻水が出る場合、飲み込まずに優しくティッシュに包むこと
以上の点が重要なポイントでした。鼻水は体調が悪い時に出ることがあるのはもちろんのこと、アレルギーや寒暖差によって出ることもあります。鼻水と併せて頭痛がしたり、咳が出るなど辛い症状があれば、なるべく早く医療機関へ受診しましょう。