微熱が続いてだるい…微熱が続く原因とは? medical column
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微熱が続いてだるい…微熱が続く原因とは?
「「最近微熱が続いてなんだかだるい…」
「歳をとってから微熱が続くようになった…」
微熱などの、体の違和感がある方はいらっしゃいませんか?微熱と一口に言ってもさまざまな原因が考えられ、大きな病気が隠れている場合もあります。今回は、船橋市にあるつばさ在宅クリニック西船橋(内科)より「微熱が続く原因」をテーマにお届けしていきますので、ぜひご覧ください。

そもそも微熱とは?
微熱に定義はないものの、37度~37.4度程度が一般的に微熱と呼ばれています。ただし、平熱は人それぞれですので、微熱と考える体温は人それぞれでしょう。
微熱が続く原因とは?
続いて、微熱が続く原因について見ていきましょう。
更年期障害
更年期障害の症状の一つとして、微熱が続く場合があります。更年期になると、自律神経・女性ホルモンが乱れやすくなり体温が上がることがあるのですが、ほてりや上半身ののぼせといった症状は「ホットフラッシュ」と呼ばれています。冬であっても、更年期障害によって汗が出てしまったり、急に顔が熱くなったりすることがあるのです。また、発汗とあわせて動悸を伴うこともあります。
自律神経の乱れ
ストレスなどが原因して自律神経が乱れれば、微熱があらわれることもあります。ストレスはさまざまな症状を起こすもとですが、特に風邪をひいたりしたわけでなくストレスによって咳が出るものを心因性咳嗽と呼び、主にストレスによって熱が出るものを心因性発熱と呼びます。慢性的なストレスによって微熱が続く場合の心因性発熱では、風邪薬は効果を発揮しません。
薬剤熱
薬剤によって、発熱がひきおこされることもあり、そのことを薬剤熱と言います。薬剤によって発熱する場合には、その副作用があらわれている薬を中止することによって治まります。
生理前
生理前に熱が出ることがありますが、それは微熱程度で済みます。生理前は黄体ホルモンであるプロゲステロンが増加し、それによって体温が上がります。低温期と比べると0.3度~0.6度程度基礎体温は上昇しますが、生理になると体温は下がっていきます。生理前は、基礎体温の上昇だけでなく、イライラや不安、眠気や集中力の低下、食欲不振やめまい、腹痛や頭痛などさまざまな症状があらわれることがあり、このことを月経前症候群と呼びます。
自己免疫疾患
自己免疫疾患とは、体を守るはずの免疫が、自分の臓器や細胞を攻撃してしまう病気の総称です。自己免疫疾患では、発熱を伴うことが多く、そのほか関節や血管、皮膚などに炎症を起こします。関節リウマチでは、関節の痛みや炎症だけでなく発熱が起こることも知られていますが、この関節リウマチも自己免疫疾患の一つとなっています。
慢性疲労症候群
慢性疲労症候群は、診察や検査で客観的な異常が認められない中で、重度の疲労感が長期間続く状態のことをいいます。慢性的な疲労感があり、その疲れがとれないだけでなく、微熱や筋肉痛といった症状が重なる場合もあります。
微熱が続く場合は受診すること
微熱があり何となくだるいな…という程度であれば、病院に行かない方も多いかと思いますが、その症状が長期間続く場合には受診することをおすすめします。微熱が続く原因の一つとして更年期障害も上げましたが、「更年期だから微熱は仕方ない…」と、自身で決めてしまわないように注意することです。なぜなら、微熱と一口に言っても、それが起こる原因はさまざまであり、重大な病気が隠れている場合もあるからです。症状が悪化していくという状況の中では、必ず受診するようにすることが大切です。
まとめ:微熱が続いてだるい…微熱が続く原因とは?
いかがでしたか?今回の内容としては、
・微熱に定義はないものの、37度~37.4度程度が一般的に微熱と呼ばれている
・微熱が続く原因としては、更年期障害や自律神経の乱れ、自己免疫疾患などが考えられる
・更年期の体のほてりや上半身ののぼせはホットフラッシュと呼ばれている
・微熱が続くようであれば、一度受診すること
以上の点が重要なポイントでした。微熱が続く場合は放置したり、セルフケアで対処するのではなく、一度受診することが安心につながるでしょう。