くしゃみのメカニズムとは?なぜくしゃみは起こるのか? medical column
- TOP
- くしゃみのメカニズムとは?なぜくしゃみは起こるのか?
くしゃみのメカニズムとは?なぜくしゃみは起こるのか?
「くしゃみが止まらないのはなぜ…?」
「くしゃみが起こるメカニズムについて知りたい…」
くしゃみが連発してお困りの方はいらっしゃいませんか?細菌やウイルスが関わるものから、調味料の粉によるものまで、くしゃみが起こる原因はさまざまです。
今回は、船橋市にあるつばさ在宅クリニック西船橋(内科)より「くしゃみが起こるメカニズムや原因」をテーマにお届けしていきます。

くしゃみのメカニズムとは?くしゃみはなぜ出る?
鼻の中には無数の神経が存在し、鼻に異物(ホコリ・チリ・ウイルスなど)が入って知覚神経が刺激されると、それを体外に排出しようとしてくしゃみは引き起こされます。また、太陽光などの光を見ることで反射的にくしゃみが起こることもありますが、そのことを光くしゃみ反射と呼びます。光くしゃみ反射に関しては、詳しいメカニズムは未だ解明されていません。
くしゃみを起こす原因
続いて、くしゃみを起こす原因について見ていきましょう。
花粉
花粉症の方は、アレルゲンの花粉にアレルギー反応を起こして、くしゃみが出ます。花粉が鼻や目から入ると、リンパ球が花粉を異物と認識して抗体を作ります。そして、抗体がマスト細胞(肥満細胞)と呼ばれるものとくっつき、再び花粉が侵入するとマスト細胞からヒスタミンが分泌されて、花粉を体外に排出しようとしてくしゃみが出ます。
アレルギー性鼻炎のくしゃみは連発しやすいという特徴があります。花粉症の原因となる花粉は、春にピークを迎えるスギやヒノキをイメージされる方は多いかと思いますが、1年中さまざまな植物の花粉が飛散しています。花粉症の症状には個人差があり、同じ花粉アレルギーを持っている人でも敏感な人とそうでない人がいます。
モーニングアタック
モーニングアタックは、朝起きたばかりの時間にくしゃみや鼻水といった症状が起こることをいいます。モーニングアタックの原因は、自律神経のバランスが乱れることとされており、アレルギー性鼻炎をお持ちの方で特に見られる症状になります。また、起床時に舞い上がるハウスダストもモーニングアタックの原因になります。
ホコリ・ダニ・ハウスダスト
ホコリ・ダニ・ハウスダストといったものもアレルゲンとして、アレルギー性鼻炎の症状であるくしゃみを引き起こします。ハウスダストは、ホコリの中でも1mm以下のものであり、布団などの定期的な掃除が欠かせません。
調味料の粉
コショウなどの粒が細かくなっている調味料は、粉末を振ったときに空気中に舞い、それが刺激となってくしゃみが起こります。特にコショウや唐辛子といった辛み成分のあるものは、くしゃみは出やすくなります。
寒さ
冷たい空気も鼻の粘膜を刺激するため、それによってくしゃみが起こることもあります。また、季節の変わり目で、寒暖差が大きくなることでくしゃみ・鼻水・鼻水といった症状が起こることもあり、寒暖差によってあらわれる鼻炎を寒暖差アレルギーと呼びます。
ウイルスや細菌
風邪やその他の感染症でくしゃみが起こることは皆さんご存じのとおり、ウイルスや細菌もくしゃみを引き起こす原因となります。風邪の初期症状として、くしゃみや鼻水、だるさなどがありますが、風邪の引き始めのサインがあれば、早めに安静にして過ごすことが大切です。
くしゃみの対処について
乾燥はくしゃみを誘発する原因になりますので、鼻を潤すために加湿器などを使うと良いでしょう。アレルゲンが原因である場合は、そのアレルゲンを避けるための対策が有効です。くしゃみは異物を排出するための防御反応であるため、その原因となる異物が何であるのか?が対処する上で重要です。また、くしゃみを鼻や口を押えて無理に出さないようすると、呼吸器や鼓膜が損傷を受ける可能性があるとされています。
まとめ:くしゃみのメカニズムとは?なぜくしゃみは起こるのか?
いかがでしたか?今回の内容としては、
・鼻に異物が入って知覚神経が刺激されると、体外に排出しようとしてくしゃみは引き起こされる
・くしゃみを起こす原因には、花粉やハウスダスト、ウイルスや寒さといった幅広い原因が考えられる
・くしゃみに対処するには、くしゃみを引き起こす原因を避けることが大切
・くしゃみは無理に止めようとしないこと
以上の点が重要なポイントでした。くしゃみの元となる原因を避けたり、治療したりすることで、くしゃみは治まっていくでしょう。