気管支炎は自然治癒する病気なのか? medical column
- TOP
- 気管支炎は自然治癒する病気なのか?
気管支炎は自然治癒する病気なのか?
「気管支炎は自然治癒するのだろうか…」
「気管支炎ってどんな症状なの?」
気管支炎は、呼吸器症状を引き起こす病気の一つですが、自然治癒するものなのでしょうか?今回は、船橋市にあるつばさ在宅クリニック西船橋(内科)より「気管支炎」をテーマに自然治癒するのか?その症状や原因などをお届けしていきます。

気管支炎とは?
気管支炎とは、気管や気管支にウイルスや細菌の侵入によって炎症を起こすことを言います。一般的に風邪と言われる上気道炎よりも、気道の深い部分に炎症が起こっています。
気管支炎の症状について
気管支炎の症状としては、粘り気の強い痰・咳・喉の痛み・関節痛・倦怠感・発熱などが挙げられます。気管支炎の悪化することで、呼吸困難となるとともに、ヒューヒューゼーゼーといった音が聞こえる喘鳴が起こる場合もあります。
気管支炎はうつるのか?
気管支炎を起こす原因になったウイルスや細菌は、人にうつることがあります。
気管支炎は自然治癒するのか?
気管支炎には急性気管支炎と慢性気管支炎があり、基本的に急性気管支炎は自然治癒するものです。急性気管支炎の原因のほとんどはウイルスによるものであり、喉や咳の痛みは対症療法によって症状を和らげて対処していきます。
一方の慢性気管支炎は咳などの症状が何か月も続くものですが、アレルギーや喫煙、有害物質などが影響しますので、その原因を知るためにも自然治癒としてセルフケアのみで対処するのではなく、受診が必要になります。
急性気管支炎の症状は通常数日から数週間持続し、慢性気管支炎は数か月から数年にわたって症状が続くものになります。
気管支炎から肺炎に移行する場合もある
気管支炎では、肺炎に移行する場合があります。肺炎は高熱・喉の痛み・咳・痰・呼吸困難・息切れ・倦怠感・胸の痛みなどがあらわれるもので、時として命に関わることもある病気です。
急性気管支炎が起こる原因
急性気管支炎が起こる原因としては、ライノウイルスやインフルエンザウイルス、アデノウイルスといったウイルス感染や、百日咳菌やマイコプラズマなどのウイルス以外が原因となって起こる場合があります。そして、気管支炎は特に冬に多く発生します。
気管支炎の診断について
気管支炎の診断は、患者さんの症状に基づいて気管支炎の診断を下します。ウイルスや細菌を特定するために、胸部X線検査や喉や鼻からサンプルの採取、痰の検査がおこなわれる場合もあります。
気管支炎は何科?
気管支炎の主な症状は咳ですが、強い咳が起こる場合には呼吸器内科が受診に適しています。気管や気管支、肺などに生じる呼吸に関係する症状や病気に関して、呼吸器内科では専門的に診察することが可能です。
気管支炎の治療について
気管支炎の治療では、対症療法として痰を出す薬や咳を止める薬、細菌感染が原因である場合は抗菌薬を用いておこないます。気管支炎になれば、安静に過ごしてしっかり水分を補給することが大切です。
まとめ:気管支炎は自然治癒する病気なのか?
いかがでしたか?今回の内容としては、
・気管支炎は、気管や気管支にウイルスや細菌の侵入によって炎症を起こすことである
・気管支炎の症状としては、粘り気の強い痰・咳・喉の痛み・関節痛・倦怠感などが挙げられる
・気管支炎には急性気管支炎と慢性気管支炎があり、基本的に急性気管支炎は自然治癒するものである
・急性気管支炎が起こる原因は、ほとんどがウイルスによるものである
以上の点が重要なポイントでした。急性気管支炎は基本的に自然治癒するものですが、肺炎に移行してしまう場合もあります。ですので、強い咳症状や喉の痛みなどがあれば、基本的に受診することをおすすめします。