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熱中症は爪を押すことでチェックできる!脱水症の見つけ方について
熱中症・脱水症はどなたでも起こり得るものですが、ポイントを知ればどなたでも脱水症のチェックをすることができます。その一つに、爪を押すことでチェックするという方法があり、手軽におこなうことが可能です。
今回は、船橋市にあるつばさ在宅クリニック西船橋(内科)より「熱中症・脱水症の見つけ方」をテーマにお届けしていきますので、ぜひご覧ください。

熱中症を引き起こす条件について
熱中症は炎天下に長時間いることで起こる、というイメージを持つ方は多いでしょうが、熱中症を起こす条件はさまざまです。
環境面から考えると、気温が高い・湿度が高い・エアコンがない・部屋を閉め切っている・風が弱い・日差しが強いなどが熱中症の原因になります。
行動面から考えると、慣れない運動や激しい運動・長時間の屋外作業・水分補給をしていないなどが熱中症の原因になります。
身体面から考えると、高齢者・乳児・体調不良・低栄養状態・体に障害がある方などが、熱中症を引き起こしやすくなっています。
体調が悪いと熱中症を引き起こしやすい
体調が優れない場合、熱中症を引き起こしやすくなります。熱中症と水分不足は深く関係していますが、下痢や嘔吐によって水分が不足している状態であったり、二日酔いや風邪なども熱中症のリスクは高まります。
脱水の可能性を知るには?
続いて、脱水の可能性を知る方法について見ていきましょう。
爪を押すことでどうチェックする?
手の親指を片方の手でつまみ、ピンク色に戻るのに3秒以上かかれば、脱水症を起こしている可能性があります。非常に簡単にチェックが可能ですので、いざという時に覚えておくと良いでしょう。
尿の色で脱水をチェック
水分量が足りていないと、尿の色はどんどん濃くなり、黄色から茶色に近い色にかわっていきます。
口の乾燥で脱水をチェック
脱水症状を起こすと、体の水分が不足することによって口が渇き、唾液を十分に作れなくなります。
手足のしびれ
手足のしびれも脱水症状の可能性があります。
一日にどれぐらいの水分が必要?
尿や便、呼吸や汗によって、1日の水分排出量は2.5リットル程となっています。
1日の水分摂取量としては、食事から1.0リットル、体内で作られる水が0.3リットル程とされていますので、飲み水で1.2リットル~2リットル程度の水分補給が必要になります。
入浴中や就寝中はたくさん汗をかきますので、入浴後や起床時には意識して水分を摂取して、汗を多くかく場合には適宜健康のために水を飲みましょう。
子供の熱中症に要注意
子供は体温の調節機能が未発達であるため、体に熱がこもって体温が上昇しやすくなります。また、身長が低いためアスファルトからの照り返しにも注意する必要があります。
特に気を付けるべきなのが、車の中です。夏場の車内は短時間で高温になりますので、絶対に子供を一人で車内に残さないこと、キーの置き忘れには注意しましょう。たとえ、エンジンをかけてエアコンを使っていたとしても、子供を一人にして車を離れないようにしましょう。
まとめ:熱中症は爪を押すことでチェックできる!脱水症の見つけ方について
いかがでしたか?今回の内容としては、
・熱中症を引き起こす条件としては、気温の高さ、激しい運動などが挙げられる
・脱水症は、爪を押したり、尿の色で判断することができる
・1日に人は2.5リットル程の水分を排出するため、1.2リットル~2リットル程を飲み水で補給すること
・子供の熱中症には注意が必要であり、特に車の中はすぐに高温になるため気を付けること
以上の点が重要なポイントでした。今回紹介したように、脱水症は爪を押すことなどで簡単にチェックすることができますので、覚えておいていただければと思います。