熱中症対策に帽子は効果があるのか? medical column
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熱中症対策に帽子は効果があるのか?
「帽子をかぶることで熱中症対策になるのだろうか…?」
帽子は暑い日に適している…というイメージをお持ちの方は多いでしょう。また、外に出るときは基本的に帽子をかぶって出かける…という方もいるでしょう。では、帽子をかぶることによって、どのような効果が得られるのでしょうか?
今回は、船橋市にあるつばさ在宅クリニック西船橋(内科)より「熱中症対策に帽子は効果があるのか?」という点をテーマにお届けしていきます。

熱中症について
熱中症は、高温多湿な環境に長時間いることによって、体温調節機能がうまくいかなくなって、熱がこもった状態です。熱中症の症状には、めまい・顔のほてり・筋肉痛・体のだるさ・呼びかけに反応しない・水分補給ができないなどがあります。
帽子による熱中症対策
帽子をかぶることによって頭を直射日光から防ぐことができ、直射日光を防ぐことによって5度~10度、頭の温度の上昇を抑えることができるとされています。
また、黒色は日光を吸収するというのは耳にされたことがあるかと思いますが、日本人の髪の毛の色は黒色であるため、特に日光を吸収しやすくなっています。つばの大きな帽子であれば、頭だけでなく顔や首回りにも影をつくってくれます。
どのような帽子が熱中症対策に適しているのか?
夏にかぶる帽子といえば、麦わら帽子をイメージされる方は多いかと思いますが、麦わら帽子は通気性が良く、頭皮の汗や熱をうまく外へ逃がしてくれます。熱中症対策として帽子を選ぶ場合は、熱がこもらないもの、そしてつばの大きいものを選ぶと良いでしょう。
また、前項で黒色は日光を吸収するとお伝えましたが、帽子についても黒色のものは熱中症対策を考えると不向きであると言えます。逆に白色は日光を反射します。
<熱中症対策に適した帽子>
・熱がこもらない通気性の良い帽子
・つばの大きい帽子
・白色の帽子
・長くかぶっていても疲れない軽い帽子
日傘も熱中症対策に効果的|熱中症対策になるアイテム
日傘には、太陽の光を遮る遮光・太陽の熱を遮る遮熱・紫外線を遮るUVカットがあります。遮熱の効果が高ければ、傘下の温度は低くなります。熱中症対策には、もってこいのアイテムであると言えるでしょう。また、帽子によって髪型をぺしゃんこにしたくない、帽子の跡をつけたくないという場合にはピッタリです。
日傘以外にも、熱中症対策になるアイテムは以下に記載のとおり多くあります。
・濡らして絞ることでひんやりする冷感タオル
・冷却スプレー
・首掛け扇風機
・ハンディ扇風機
・首にかけて首を冷やすことができるネッククーラー
帽子と日傘を併用しても良いですし、このようなアイテムを持ち歩いても良いでしょう。
熱中症予防のための服について
熱中症予防のためには、服選びにも気を使いましょう。襟元がゆるくゆったりとした服・通気性の良い服・吸汗性、速乾性のある服・黒色の服を避けるといった点が、ポイントになります。
まとめ:熱中症対策に帽子は効果があるのか?
いかがでしたか?今回の内容としては、
・帽子をかぶることによって、頭を直射日光から防ぐことができる
・熱中症対策として帽子を選ぶ場合は、熱がこもらないもの、つばの大きいものを選ぶと良い
・熱中症対策に、帽子だけでなく日傘や冷感タオル、冷却スプレーも効果的である
・日本人の髪の毛の色は黒色であるため、特に日光を吸収しやすくなっている
以上の点が重要なポイントでした。熱中症対策に帽子は有効ですので、通気性が良く自身に似合った帽子を見つけましょう。また、帽子だけでなく日傘や冷感タオルといったアイテムの利用も検討しましょう。