インフルエンザの家族感染を防ぐにはどうすればいいのか? medical column
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インフルエンザの家族感染を防ぐにはどうすればいいのか?
「家族がインフルエンザに感染してしまった…どうすれば家族感染を防げるのだろう…」
「家族感染を防ぐための方法をまとめて知りたい…」
インフルエンザに感染した場合、家族にウイルスをうつしたくないと誰しもが思いますよね。また、その家族もうつらないように生活しなければなりません。
今回は、船橋市にあるつばさ在宅クリニック西船橋(内科)より「インフルエンザの家族感染を防ぐには?」という点をテーマにお届けしていきますので、ぜひご覧ください。

インフルエンザの感染経路について
インフルエンザの感染経路としては、接触感染と飛沫感染が挙げられます。飛沫感染は、感染者のくしゃみや咳によってインフルエンザウイルスを含んだ飛沫が飛び、それを吸い込むことによって起こります。
接触感染は、感染している人のくしゃみや咳などによって唾がドアノブなどに付き、それを第三者が触れたあとに顔を触るなどして、口や目の粘膜に付着することで感染します。
インフルエンザの家族感染を防ぐためには?
インフルエンザの家族感染を防ぐためには、部屋を分ける(隔離)ことが一つの方法です。看病の時以外には近づかないようにすることで、インフルエンザの飛沫感染を予防することができます。
また、接触感染を防ぐために、感染者の方はなるべく分けられた部屋にいること。そして、タオルなど粘膜が触れるものは共有しないということがインフルエンザの接触感染を予防することにつながります。
湿度を調整して換気をおこなう
乾燥した環境ですと、ウイルスは長時間漂いやすくなってしまいますので、加湿器を使って湿度を調整して換気をおこなうようにしましょう。湿度が高まると、咳やくしゃみに含まれるウイルスは床に落ちやすくなります。
インフルエンザウイルスにはアルコール消毒も有効
インフルエンザウイルスはアルコールによる消毒が可能です。手指の消毒もそうですが、トイレを使った後のドアノブなどを、布やペーパータオルに消毒用アルコールを含ませて拭くのが有効です。
消毒する箇所としては、ドアノブ、手すり、椅子、テーブル、スイッチ、便座、などが挙げられます。もし、トイレが2個ある場合は、トイレも別で利用するとさらに安心でしょう。
看病する側は免疫力を高めること
家族にインフルエンザ感染者がいたとしても、さきほどの対策とともに免疫力を高めることによってさらに家族感染を防ぐことができます。
看病する人を決める
看病する人をなるべく一人に限定しましょう。そして、毎日体温チェックをおこなって自身にうつっていないかを注意深く観察しましょう。
家族全員でマスクを着用する
感染者だけでなく、その家族もマスクを着用することで、家族感染予防をさらに徹底することが可能です。
食事面でも感染リスクに気を付ける
食事面では、感染者とその家族が一緒に食事をとるのは避けましょう。食事のタイミングをずらす、感染者は部屋で食事をする、別のテーブルで食事をするといった工夫が必要です。
洗濯物は分ける必要ある?
感染者の洋服とその家族の洋服を分けて洗う必要があるかというと、洗濯・洗浄によって除菌が可能であるため、その必要はありません。
まとめ:インフルエンザの家族感染を防ぐにはどうすればいいのか?
いかがでしたか?今回の内容としては、
・インフルエンザの感染経路としては、接触感染と飛沫感染がある
・インフルエンザの家族感染を防ぐためには、部屋を分けること、ドアノブなどを消毒すること、看病する人を決めることなどが大切
・洗濯は分ける必要なし
以上の点が重要なポイントでした。また、インフルエンザに関わらず、風邪であっても基本的に今回紹介した家族感染を防ぐ方法は有効に使えます。