冬に流行する感染症|予防方法もご紹介! medical column
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冬に流行する感染症|予防方法もご紹介!
体調を崩しやすい寒い冬になると気になるのが、やはり感染症ですね。毎年冬になると流行する感染症があり、それらの知識を持つことで健康管理に対する意識も変わってくるでしょう。
今回は、船橋市にあるつばさ在宅クリニック西船橋(内科)より「冬に流行する感染症」をテーマにお届けしていきますので、ぜひご覧ください。

そもそも感染症とは?
感染症とは、ウイルスや細菌などの病原体が体内に侵入し、それによって咳や熱といった症状が出ることをいいます。
冬になるとなぜ感染症が流行しやすいのか?
冬は感染症が流行しやすい季節ですが、それは湿度と気温がウイルスにとって適した環境であるためです。そして、冬の感染症は風邪症状と胃腸炎症状から始まるタイプがあり、胃腸炎症状として下痢や嘔吐があらわれるものとしては、ノロウイルスが代表的です。
冬に流行する感染症の種類
早速冬に流行する感染症の種類について見ていきましょう。
感冒(かぜ)
感冒(かぜ)は咳・鼻水・くしゃみ・喉の痛みなどの呼吸器症状や、頭痛・発熱・倦怠感・関節痛などがあらわれる病気です。その原因は約9割がウイルスであり、残りの約1割が細菌やマイコプラズマによるものです。感冒は一年を通してあらわれるものの、特に冬に流行します。
溶連菌感染症
溶連菌感染症は、溶血性連鎖球菌という細菌が主にのどに感染して、発熱・喉の痛み・発疹などがあらわれる感染症です。溶連菌感染症は感染力が強いためお子さんから大人に感染することもあります。
インフルエンザ
インフルエンザはA型・B型・C型があり、冬に流行するのはA型とB型(季節性インフルエンザ)です。また、A型とB型でしたら、A型の方が特に大流行を起こします。短期間で多くの人への感染が拡がるため、予防はかかせません。
RSウイルス感染症
RSウイルス感染症は乳児期の発症が多く、生後1歳までに半数以上が、2歳までにほぼ100%の乳幼児が感染するとされています。RSウイルスは大人がかかることもありますが、大人がかかっても重症化することなく、通常の風邪と同程度の症状があらわれます。
おたふくかぜ
おたふくかぜはムンプスウイルスが原因となる感染症で、正式には流行性耳下腺炎といいます。感染力が高く、症状としては発熱と耳の下の腫れが挙げられます。
マイコプラズマ肺炎
マイコプラズマ肺炎は、マイコプラズマ・ニューモニアという細菌が原因で起こる呼吸器感染症であり、1年を通じてみられるものの冬には増加します。症状としては、痰を伴わない乾いた咳・頭痛・だるさ・発熱が挙げられます。
ノロウイルス
冬になるとノロウイルスによる食中毒が流行します。少量でもノロウイルスが口に入ることによって体内で増殖して、腹痛・嘔吐・下痢を引き起こします。症状が激しい場合には、経口補水液による水分補給をすると良いでしょう。
ロタウイルス
ロタウイルスは4歳から5歳までにはほとんどが感染し、乳幼児に多く発症します。冬から春にかけて流行し、下痢・嘔吐・腹痛があらわれます。症状がひどい場合では、点滴や入院が必要となる場合もありますが、通常は1週間程度で症状が治まります。
冬の感染症を予防するには?
知らないうちにさまざまな場所に触れ、その手で顔を触ったりすることで接触感染はおこりますので、こまめな手洗いが予防の基本となります。携帯できる除菌スプレーを持ち運ぶのも良いでしょう。また、手洗いに加えてうがいも日常生活での対策に必要です。
冬の感染症のなかには、インフルエンザのように予防接種が可能なものもありますので、ワクチン接種も検討すると良いでしょう。