小児喘息とは?小児喘息の特徴や大人の喘息との違いを紹介! medical column
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小児喘息とは?小児喘息の特徴や大人の喘息との違いを紹介!
小児喘息は子供の慢性疾患としては多いもので、激しい咳き込みに親御さんは心配が絶えないことでしょう。しかし、適切な治療により小児喘息であっても、問題なく日常生活を送ることができます。
今回は、船橋市にあるつばさ在宅クリニック西船橋(内科)より、小児喘息をテーマにお届けしていきますので、ぜひご覧ください。

小児喘息とは?
喘息は気道に炎症が起こることで、激しい咳が出たり呼吸が苦しくなったり、喘鳴が起こる病気です。小児喘息は文字通り小児期に起こる喘息のことであり、喘息は5歳までに発生することが多くあります。そして、5歳以下の喘息を乳幼児喘息と呼び、6歳以上の喘息を学童期喘息と呼びます。
喘息は小児期でみられる慢性疾患の一つですが、多くの子供の喘息は治癒するものです。しかし、大人になっても喘息が続く場合があります。また、早期に治療を開始してしっかり治療をおこなうことで、日常生活も問題なく送ることができます。
子供は症状をうまく伝えることができない
子供は症状をうまく伝えることができないため、親がくみ取ってなるべく早い対応をとることが大切です。体調が悪ければ不機嫌になったり、ぐずったりすることで発作を伝えようとするわけですが、ゼーゼーヒューヒューといった喘鳴が喘息のヒントになります。しかし、幼児の場合はこの喘鳴が聞こえない場合もありますので、咳が出て苦しそうにしているのであれば医療機関に受診することをおすすめします。
小児喘息ではない場合も…
ゼーゼーヒューヒューといった喘鳴は喘息の特徴的な症状ですが、乳幼児は気道が狭いため、喘息でなくとも、ウイルスに感染して気道に炎症が起こって喘鳴のような症状があらわれる場合があります。小児喘息の場合には、特定の場所で症状があらわれたり、夜から朝にかけて咳き込んだり、運動で咳き込みを繰り返しやすいという特徴があります。
小児喘息の治療の重要性
小児喘息の治療をせず薬を服用しなければ、ホコリやダニ、少ない刺激であっても喘息発作を何度も繰り返してしまいます。症状を悪化させる原因の一つに風邪があり、幼稚園や保育園では風邪をもらいやすいため注意が必要です。また、炎症のコントロールをしっかりおこなうことで、成人喘息の移行を予防できます。
大人の喘息と子供の喘息の違い
大人の喘息も子供の喘息も、激しい咳や苦しさ、喘鳴があらわれ症状は同じです。しかし、子供の喘息はダニや花粉といったアレルギー性の喘息が多いですが、大人の喘息の場合アレルゲンが特定できない非アレルギー性の喘息が多くみられます。
小児喘息の原因
小児喘息の原因は、ダニや花粉といったアレルゲンに対するアレルギー反応で起こることが多いため、そのアレルゲンが何であるのかを特定することが重要です。そして、誘因となるものを避けることで喘息発作を予防することができます。
例えば、ハウスダストがたまりやすいぬいぐるみや羽毛の枕、布張りの家具などをなるべく置かないようにすると良いでしょう。
喘息の重症度について
喘息の重症度として、軽い症状が年に数回生じる程度で症状が短期間で改善するものが間欠型であり、軽い症状が月に1回以上で週1回未満の症状の持続が短いものが軽症持続型です。また、軽い症状が週1回以上で中発作・大発作となるものが中程度持続型で、毎日症状があり大きな発作が起こるものが重症持続型です。そして最も症状が重いのが最重症持続型です。
まとめ:小児喘息とは?小児喘息の特徴や大人の喘息との違いを紹介!
いかがでしたか?今回の内容としては、
・小児喘息は文字通り小児期に起こる喘息のことであり、5歳以下の喘息を乳幼児喘息と呼び、6歳以上の喘息を学童期喘息と呼ぶ
・子供は症状をうまく伝えることができないため、親がくみ取ってなるべく早い対応をとることが大切
・子供の喘息はダニや花粉といったアレルギー性の喘息が多く、大人の喘息の場合アレルゲンが特定できない非アレルギー性の喘息が多くみられる
以上の点が重要なポイントでした。