リウマチの原因と生活習慣について｜食事・肥満・喫煙・ストレス・免疫 船橋市の内科、つばさ在宅クリニック西船橋

リウマチの原因と生活習慣

関節リウマチの根本的な発症原因は不明な点が多いですが、体質素因に加えて外的要因により自己の免疫状態が活性化して自身の組織を攻撃してしまい、炎症が引き起こされると考えられています。関節リウマチの治療としては、食事、運動、禁煙、休息などの生活習慣の改善や薬、理学療法と作業療法、ときとして手術を行います。

では、本題であるリウマチの原因と生活習慣について見ていきましょう。

食事面

特定の食事をすることで治るというものではありませんが、関節リウマチと付き合っていく上で、バランスの良い食事を摂ることが推奨されています。

加齢と共に筋肉は衰えていきますが、関節リウマチの患者さんは痛みにより運動量が減ってしまうことにより、筋肉が減少しやすい傾向にあります。ですので、筋肉を作るうえで不可欠である、たんぱく質は意識しましょう。また、関節リウマチでは貧血を伴うことがありますので、鉄分も補うようにしましょう。

喫煙

喫煙をする人は関節リウマチの発症率が高いことが報告されていたり、関節リウマチを患う喫煙者は非喫煙に比べて治療効果が下がることもわかっています。また、関節リウマチの患者さんは脳梗塞や心筋梗塞といった病気の発症率が高く、喫煙はこれらのリスクも高めてしまいますので、禁煙をおすすめします。

肥満

関節リウマチの患者さんが肥満になってしまうと、関節に負担をかけてしまいます。詳しい原因は不明ですが、肥満や喫煙といった環境要因が重なって発症するとも考えられているため、適性体重を維持することが大切です。

ストレス

ストレスは万病のもとと言われますが、リウマチとストレスも関係するとされています。不安やストレスはリウマチの悪化、引き金とさせる精神的要因ですので、ストレスをため込まないように休息をとりながら、解消するようにしましょう。

免疫

関節リウマチは免疫と関わりがあるため、免疫抑制効果のある薬の服用が必要となることがあります。副作用として免疫抑制により、感染症にかかりやすくなることがありますので、その場合に注意が必要です。また、関節リウマチに処方されることのあるメトトレキサートという薬に併せて葉酸を補給することもありますが、これは副作用を抑えることが目的です。ただし、効果に影響するものですので、必ず主治医の指示を受けましょう。

遺伝

関節リウマチはさまざまな要因が重なって発症すると考えられていますが、遺伝的要因もその中の一つです。一卵性双生児では一方が関節リウマチを発症した場合、もう一方も発症するケースが見られるため、少なからず遺伝的要因が関わっていると思われます。しかし、必ず発症するものではないため、その他の要因が複雑に関係していると言えるでしょう。

まとめ：リウマチの原因と生活習慣について｜食事・肥満・喫煙・ストレス・免疫｜つばさ在宅クリニック西船橋（船橋市の内科外来と訪問診療）

いかがでしたか？今回の内容としては、
・関節リウマチの発症原因は不明な点が多いが遺伝、環境要因などが重なって発症すると考えられる
・関節リウマチでは禁煙やストレスを抱えないことが大切
・関節リウマチは寛解を目指す治療を行う
以上の点が大切なポイントでした。もし、関節リウマチと診断されれば悪化させないように患者さん自身が、病気について理解することがポイントとなってきます。今回の記事が生活習慣を見直すきっかけになれば幸いです。