発熱の原因は?熱が出る理由を解説! medical column
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発熱の原因は?熱が出る理由を解説!
「人はなぜ発熱することがあるのだろう…」
「発熱の原因を知りたい…」
今現在発熱している方は特に、なぜ発熱しているのか?その原因を知りたいと思っていることでしょう。また、発熱時はどのように過ごせば良いのか知りたい方も、多いのではないでしょうか?
今回は船橋市にあるつばさ在宅クリニック西船橋(内科)より、発熱の原因をテーマにお届けしていきます。

そもそも発熱とは?
発熱とは体温が上昇している状態のことで、通常時は脳内の体温調節中枢により平熱が保たれています。発熱が起こる原因はさまざまであり、その原因により、もちろん治療内容も異なってきます。基本的に急性の病気で起こる体温上昇は40℃まででおさまりますが、極度の体温上昇では体に害を及ぼすことがあり、臓器の異常から機能不全に至る場合もあります。
発熱の原因
まずは、発熱が起こる代表的な原因について見ていきましょう。
感染症
ウイルスや細菌などの病原体に感染すると、体内に入り込んだウイルスや細菌の増殖を抑えるため、防御反応として発熱します。発熱時に無理に体温を下げると免疫力の活性化を妨げることになりますので、発熱では必ず解熱剤を利用しなければならない、ということはありません。
<発熱の原因になる感染症>
上気道と下気道の感染症(例:気管支炎や細菌性肺炎)
消化管の感染症(例:ノロウイルスやサルモネラ菌)
尿路感染症(例:膀胱炎)
皮膚感染症(例:黄色ブドウ球菌感染)
ウイルス感染症で最も多いのはかぜ症候群であり、細菌性感染症であれば肺炎や尿路感染症が多く、発熱と併せて別に現れる症状から病気の診断を行います。
自己免疫性疾患
自己免疫性疾患は、自身の組織を攻撃する異常な抗体が作られる病気であり、発熱を起こす代表例としては、関節リウマチ・膠原病・全身性エリテマトーデスが挙げられます。
悪性腫瘍
ガンにより発熱が起こる場合には、ガン細胞を異物として攻撃することによる発熱と、ガン細胞そのものが熱を出している(腫瘍熱)場合があります。また、ガンの治療により免疫が低下することで、感染症にかかりやすくもなります。
高熱が出る病気について
高熱が出る病気には、急速に39℃前後の熱が出るインフルエンザウイルスや、喉の奥の扁桃が炎症を起こす扁桃炎、腹膜が細菌に感染して炎症を起こす腹膜炎、その他急性腎盂腎炎や急性肝炎などがあります。発熱はウイルスや細菌によるものが多いため、それらに感染しないように予防することが大切です。
発熱時の注意
発熱には、ウイルスや細菌の増殖を抑えるという利点があるものの、体力の消耗や水分を喪失してしまいます。ですので、脱水症状を起こさないように水分補給をしっかり行い、睡眠時間を確保して、ゆっくり休みましょう。
<発熱時の過ごし方>
・脱水症状を起こさないように、こまめに水分補給をする
・汗をかいたときは汗をふき、冷えないように着替える
・寒気が伴うときは暖かい部屋で暖かい恰好をする
・体力が消耗するのでゆっくり休む
・食欲がない場合は消化の良いものを口にする
感染症の予防について
新型コロナウイルスの予防対策として、手洗いうがいやマスク着用が求められていますが、感染症全般の予防としてもこれらは大切です。また、免疫力を高めるためにもバランスの良い食事を心がけて無理のしすぎに注意し、休息はしっかり行いましょう。
まとめ:発熱の原因は?熱が出る理由を解説!|つばさ在宅クリニック西船橋(船橋市の内科外来と訪問診療)
いかがでしたか?今回の内容としては、
・そもそも発熱とは体温が上昇している状態のこと
・病原体に感染すると、体内に入り込んだウイルスや細菌の増殖を抑えるため、防御反応として発熱する
・発熱は感染症や自己免疫疾患などが原因となる
・発熱時は脱水症状に気を付けてゆっくり休むこと
以上の点が大切なポイントでした。発熱の原因は一つではなくさまざまであるため、重たい病気が隠れている可能性もあります。特に高熱がでた場合には病院への受診が望まれます。
船橋市になるつばさ在宅クリニック西船橋(内科)には循環器内科や呼吸器内科がありますので、高熱がでた場合などでご利用いただければと思います。
リウマチ・アレルギー科/呼吸器科/循環器内科/糖尿病内科/脳神経内科となっております。
住所:千葉県船橋市西船4-11-8 三星西船ビルB棟