糖尿病と味覚障害の関係について medical column
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糖尿病と味覚障害の関係について
「糖尿病と診断されてから味覚がだんだんおかしくなっている気がする…」
「最近味覚が鈍くなってきた…もしかすると糖尿病?」
味覚が鈍くなる原因には、加齢によるものや栄養不足によるものなどが挙げられますが、実は糖尿病と味覚障害は密接に関係しています。
そこで今回は、船橋市にある「つばさ在宅クリニック西船橋」より、「糖尿病と味覚障害の関係」をテーマにお届けしていきます。味覚に違和感を覚えている方や、糖尿病で現在ケアをされている方は是非ご覧ください。
糖尿病で味覚障害が起こることはある?
味覚障害も糖尿病の症状の1つであり、糖尿病患者のなかには味覚障害が多いと言われています。味覚障害が起こる原因として、まず神経障害が挙げられます。神経障害は糖尿病3大合併症の1つであり、それが味覚神経にも影響を及ぼしてしまうのです。また、糖尿病腎症により(こちらも合併症)亜鉛が吸収されずに排出されてしまう影響があります。食事をしてもあまり味を感じない場合には、亜鉛不足の可能性があるでしょう。
さらに、糖尿病は唾液腺に変化を起こすことが知られており、唾液分泌が低下し、口内が乾燥することでも味覚障害が起こります。
薬剤の副作用による味覚障害
薬剤の副作用により、味覚障害が起こることもあります。服用を止めることで多くは味覚が戻りますが、個人の判断による服用中止は危険ですので、必ず主治医と相談した上で薬の変更などを検討しましょう。
濃い食事には注意が必要
糖尿病により味が分からないことで、濃い食事を好んで食べてしまうことがありますが、塩分の高い食事は糖尿病の悪化や高血圧の原因になりますので、注意しましょう。また、糖尿病になれば食事に気を付けるとともに、生活習慣を整えることも大切であるため、タバコを吸っている方は禁煙が必要です。「タバコを辞めたら食事がおいしく感じる…」というのを一度は耳にしたことがあると思いますが、タバコのニコチンやタールによっても、味覚が鈍くなってしまいます。
亜鉛は大切な栄養素
亜鉛はインスリンと密接な関係があり、亜鉛が不足するとインスリンの分泌量が低下して血糖値が上昇すると言われています。亜鉛が不足すると、味覚障害が起こることがありますし、免疫力が低下すると言われていますので、積極的に亜鉛は摂るようにしましょう。
【亜鉛の不足で起こること】
・味覚障害
・免疫力の低下
・食欲不振
・生殖機能不全
糖尿病には運動も効果的
運動をすることにより、血糖値を下げたり血液の循環を良くしたりすることが可能です。そして、筋肉の活動量が上がることでインスリンの働きが改善され、インスリンの効きやすい 身体にすることができるのです。
【運動による効果】
・血糖値を下げる
・肥満を解消
・インスリンの働きを良くする
糖尿病の改善に有効な運動はレジスタンス運動と有酸素運動で、レジスタンス運動はダンベルなどによる筋トレ、有酸素運動はジョギングやウォーキングです。有酸素運動であれば、日常の中に取り入れやすいかと思いますので、意識的にウォーキングを継続的に行うようにしましょう。ただし、運動については方法により心臓や血管に負担をかけて心筋梗塞などを起こすリスクもあるため、必ず主治医に相談した上で、軽い運動からはじめしょう。
まとめ:糖尿病と味覚障害の関係について~糖尿病にお困りなら船橋市にあるつばさ在宅クリニック西船橋まで~
いかがでしたか?ここまでの内容をまとめると、
・糖尿病患者のなかには味覚障害の方が多い
・神経障害や糖尿病腎症により味覚障害が起こることがある
・薬剤によっても味覚障害が起こることがある
・亜鉛が大切であり濃い食事には注意が必要
以上が、今回のテーマにおける大切なポイントでした。糖尿病かもしれないと不安になられている方や、既に糖尿病にかかっている方は、船橋市にあるつばさ在宅クリニック西船橋にて、検査やセカンドオピニオンなどでご利用いただければ幸いです。
アレルギー科/呼吸器科/循環器内科/糖尿病内科/脳神経内科となっております。
住所:千葉県船橋市西船4-11-8 三星西船ビルB棟