かかりつけ医からもらう紹介状の役割とは? medical column
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かかりつけ医からもらう紹介状の役割とは?
「紹介状ってどのようなものなのだろう…」
「紹介状にはどのような役割があるのだろう…」
これまでにクリニックを利用して、紹介状を書いてもらったことのある方は多いのではないでしょうか?しかし、紹介状の細かい役割についてはご存じの方は少ないかもしれませんね。
今回は、船橋市にあるつばさ在宅クリニック西船橋(内科)より、かかりつけ医からもらう紹介状の役割をテーマにお届けしていきます。

かかりつけ医からもらう紹介状とは?
紹介状とは、正式には診療情報提供書と呼ぶもので、かかりつけ医が紹介先の医療機関に患者情報を伝えるものです。
紹介状にはどのような内容が記載されている?
紹介状に記載される主な内容としては、以下が挙げられます。
・患者の基本情報(氏名・生年月日・性別など)
・紹介の目的(検査・入院・手術など)
・主な症状/病状/治療経過
・投薬内容
・アレルギー歴や患者の背景
紹介状の役割とは?
前項で記載内容をご覧になるとお分かりいただけるかと思いますが、紹介状があることで病状や投薬内容が紹介先の医療機関に情報が引き継がれるため、初診や問診にかかる時間を短縮でき、また同じ検査を再度受ける必要もなく費用も節約できます。つまり、紹介状があることによって、スムーズな受診が可能になります。
どのような時に紹介状は発行される?
かかりつけ医が精密な検査やより高度な治療が必要と判断したときに、紹介状を発行します。また、患者さんの希望で受診したい病院がありましたら、それをかかりつけ医に相談することで紹介状を作成してもらえます。
逆紹介とは?
逆紹介とは、かかりつけ医からの紹介により大病院で治療を受け、病状が安定した患者さんに、紹介元のクリニック(診療所)を再度紹介することをいいます。「紹介」はクリニック(診療所)から大病院への紹介で、「逆紹介」は大病院からクリニック(診療所)への紹介ということですね。
病院とクリニックの違いとは?
病院とクリニックの違いをご存じでしょうか?それは、入院患者用のベッド数の違いであり、病床数20床以上が病院、19床以下が診療所(クリニック)となっています。
クリニックの役割について
クリニックは、軽い症状やケガを診療するのが主な役割であり、地域のかかりつけ医として地域住民の健康を支えています。体調が悪かったり、何らかの病気の疑いがある場合などで、いつでも健康の相談ができる窓口であると言えるでしょう。
これまでお伝えしたように、より高度な治療が必要となった場合や、より精密な検査が必要になった場合には、適切な病院へ紹介状を作成するため、どこの医療機関にかかればいいのか分からない…といった症状でもかかりつけ医に相談すれば紹介先で適切な治療や検査が受けられます。
紹介状がなくても病院への受診は可能
紹介状がなくても、そのまま病院へ受診することも可能です。ただし、紹介状なしで大病院を受診すると、診察料のほかに特別な料金がかかります。咳が出る…喉が痛い…などの身近な症状はクリニックへの受診が望ましいでしょう。もちろん、重症や重病、緊急性が高い場合で高度な治療が必要と思われる場合には、そのまま病院へ受診しても問題ありません。
紹介状のシステムや病院とクリニックの違いを理解することで、利用者は適切に使い分けることができるでしょう。
まとめ:かかりつけ医からもらう紹介状の役割とは?
いかがでしたか?今回の内容としては、
・紹介状はかかりつけ医が紹介先の医療機関に患者情報を伝えるもの
・紹介状があることで病状や投薬内容が紹介先の医療機関に情報が引き継がれる
・紹介状があることで初診や問診にかかる時間を短縮できる
・かかりつけ医が精密な検査やより高度な治療が必要と判断したときに紹介状は発行される
以上の点が重要なポイントでした。紹介状というシステムによって地域のクリニックから病院への連携がとれますので、高度な治療や検査が必要な場合であっても安心です。紹介状や病院とクリニックの役割について理解し、適切に医療機関を使い分けるようにしましょう。