喘息発作が夜から早朝にかけて起こりやすくなるのはなぜ? 船橋市の内科、つばさ在宅クリニック西船橋

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喘息発作が夜から早朝にかけて起こりやすくなるのはなぜ? medical column

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喘息発作が夜から早朝にかけて起こりやすくなるのはなぜ?

「喘息発作が夜になると起こりやすいのはなぜだろう…」
喘息をお持ちの方のなかには、喘息発作が夜間から早朝にかけて起こりやすいと感じられている方は多いかと思います。では、なぜその時間帯に喘息発作が起こりやすいのでしょうか?今回はその点を、船橋市にあるつばさ在宅クリニック西船橋(内科)よりお届けしていきます。

喘息発作が夜から早朝にかけて起こりやすくなるのはなぜ?

気道・気管とは?

気道とは、鼻から肺までの空気の通り道のことを呼び、鼻腔・口腔・喉頭・気管・気管支などから成ります。上気道は、鼻腔・副鼻腔・咽頭・喉頭のことで、鼻から声帯までを指しています。下気道は、気管・気管支・細気管支・肺胞を指しています。気管は咽頭に続き、左右の気管支に分かれるまでの細長い管のことを指します。

喘息発作が夜間・早朝に起こりやすいのはなぜ?

喘息の炎症は夜間から早朝に悪化しやすく、発作が起こりやすいことが知られています。そのため夜間から早朝にかけて発作的に激しい咳が出る場合には、喘息が疑われます。続いて、喘息の発作が夜間・早朝に起こりやすい原因について見ていきましょう。

副交感神経の働きによるもの

自律神経には交感神経と副交感神経があり、交感神経は気管を拡張させて、副交感神経は気管を収縮させます。副交感神経が強く働くと気道が狭くなるというわけですが、夜間は副交感神経が優位になるため、気道が狭くなり、喘息発作が起こりやすくなります。

明け方の冷え込みによるもの

明け方は気温が下がって冷え込みますが、喘息患者さんの気道は敏感になっているため、この冷え込みによっても喘息発作が起こりやすくなります。例えば、冬に喘息の発作が起こりやすいという方は、冷気の刺激が原因となっている可能性が高いでしょう。

アレルゲンを吸い込みやすい

喘息発作が起こる原因の一つにダニ・ホコリなどのハウスダストがあります。日中は人が部屋の中で動くことが原因でそれらが空気中に舞いますが、就寝して静かにしている間では寝具にハウスダストは多く付着しています。

ハウスダストが溜まった布団で就寝することによってそれらを吸い込んで発作が起こるため、ハウスダストが付きにくく、洗いやすい布団がおすすめです。防ダニ素材の布団・カバーを選ぶと良いですね。

気温差によるもの

夜から早朝にかけて発作が起こりやすい原因として、気温差がひとつ挙げられます。気温差によっても喘息発作は起こりやすいため、季節の変わり目も注意が必要です。

喘息の原因について

喘息は夜間から早朝にかけて起こりやすくなりますが、そのほか多くの原因があります。例えばタバコがその一つであり、タバコの煙には有害物質が多く含まれ、気道の炎症を悪化させます。大気汚染も原因になり、排気ガスやPM2.5などの大気汚染物質も気道を刺激します。

身近な原因としてはダニ・カビ・ホコリであり、これらを吸いこむことで発作が起こりやすくなります。ペットの毛なども喘息の原因になりますので、お部屋を綺麗に掃除することが大切です。そのほか、疲労・ストレス・風邪も悪化原因ですので、規則正しい生活を送り、睡眠をしっかりとるようにしましょう。

まとめ:喘息発作が夜から早朝にかけて起こりやすくなるのはなぜ?

いかがでしたか?今回の内容としては、
・夜は副交感神経が優位になり、気道が狭くなるため喘息発作が起こりやすい
・明け方の冷え込みによって、敏感になった気道が反応して喘息発作が起こる
・ハウスダストが溜まった布団で就寝すると、喘息発作は起こりやすい
・タバコの煙、大気汚染、疲労なども喘息発作の原因になる
以上の点が重要なポイントでした。喘息発作は季節的に起こりやすい時期があるだけでなく、夜間から早朝にかけても起こりやすいものです。治療薬の用法・用量守って、喘息を適切にコントロールしましょう。

船橋市にあるつばさ在宅クリニック西船橋は、在宅医療だけでなく外来診療もおこなっています。また、喘息治療もおこなっていますので、ご相談いただければと思います。