花粉症による喉の痛みや咳症状について 船橋市の内科、つばさ在宅クリニック西船橋

花粉症の症状

花粉症で症状が出やすいのは目と鼻であり、目のかゆみや異物感、鼻水・鼻詰まり・くしゃみといった鼻の三大症状があらわれます。花粉症の鼻水の特徴としては、サラサラとした透明の鼻水であり、花粉症と風邪は間違われやすいですが、風邪の鼻水の場合はドロドロとした色のついた鼻水が出て、目のかゆみはありません。

咳や喉の痛みがあらわれる場合もある

前項でお伝えした症状のほかに、喉の痛みやかゆみ、咳症状、皮膚のかゆみ、下痢、頭痛といった症状があらわれる場合もあります。これらの症状は、花粉の飛散量によって悪化する傾向があります。

＜花粉症による喉の症状として挙げられるもの＞
・喉の違和感
・喉のかゆみ
・喉が渇く
・喉がチクチクする
・喉のイガイガ感

花粉症で喉の痛みや咳症状があらわれるのはなぜか？

花粉症で喉の痛みや咳症状があらわれる原因としては、鼻水が喉に落ちる後鼻漏によって喉の粘膜に損傷が起こる、鼻詰まりによって口呼吸をすることによる弊害、これらによってウイルス感染が起こって咽頭炎が起こるといったことが挙げられます。

また、喉の粘膜に花粉が到達することでもアレルギー反応を起こして、喉の症状がみられます。このような花粉などのアレルギー物質によって喉に症状があらわれる状態のことを、アレルギー性咽頭炎と呼びます。

鼻は加湿の機能を持っている

花粉症の主な症状として鼻詰まりがありますが、鼻は外から入ってくる空気をクリーンにする役目、空気を加湿する機能があるため、鼻詰まりによって口呼吸となれば、乾燥した空気によって喉や気管の機能を低下させてしまいます。

喘息と花粉症の関係について

花粉症で咳が続くようになり、気道に炎症が起こって喘息を発症してしまう場合があります。喘息は、咳症状が長く続くものであり、気道の炎症を抑えなければアレルギーによって刺激を受けることで再発してしまいます。

アトピー咳嗽について

アトピー咳嗽は、アレルギー性鼻炎や花粉症などのアレルギーの病気がある方になりやすいもので、コンコンといった乾いた咳が長く続き、喉にかゆみやイガイガ感を伴います。アトピー咳嗽の治療としては、ヒスタミンH1受容体拮抗薬（アレルギーの薬）が用いられます。

花粉症による咳が出る場合は加湿をすること

咳は乾燥している環境で出やすくなりますので、加湿器を使用して部屋の乾燥を防ぎましょう。また、定期的に水を飲んだり、のど飴を舐めるといった方法でも咳症状を抑えることができます。

花粉の飛散量を確認すること

花粉症は花粉の飛散量が多くなると症状が重たくなりやすいので、花粉の飛散量をニュース等で確認し、多い場合には不要な外出を避けるようにしましょう。また、洗濯物や布団は外に干さない、こまめに掃除するといったことが花粉症の対策になります。

まとめ：花粉症による喉の痛みや咳症状について

いかがでしたか？今回の内容としては、
・花粉症の症状として喉の痛みやかゆみ、咳症状、皮膚のかゆみ、下痢があらわれる場合もある
・花粉症の症状として喉の痛みや咳症状があわれる原因としては、喉の粘膜損傷、口呼吸による弊害、喉の粘膜に花粉が到達することで起こるアレルギー反応などが挙げられる
・花粉症で咳症状がある場合は部屋の加湿をすること
以上の点が重要なポイントでした。花粉症の症状は辛いですが、今回最後にお伝えした対策などを講じて、なるべく症状を抑えましょう。