カリウムと高血圧の関係とは? 船橋市の内科、つばさ在宅クリニック西船橋

内科・循環器内科・呼吸器内科・訪問診療(在宅医療)つばさ在宅クリニック西船橋

外来専用電話047-468-8111

訪問診療専用電話047-495-0111

  • 西船橋駅3地図
  • 駐車場5

住所:千葉県船橋市西船4-11-8 三星西船ビルB棟

カリウムと高血圧の関係とは? medical column

  • TOP
  • カリウムと高血圧の関係とは?

カリウムと高血圧の関係とは?

人間に必要なさまざまな栄養素のうち、高血圧と関係のある栄養素が存在します。その一つがカリウムなのですが、なかなかカリウムを意識して摂っているという方は少ないのではないでしょうか?

今回は、船橋市にあるつばさ在宅クリニック西船橋より、カリウムと高血圧の関係をテーマにお届けしていきますので、ぜひご覧ください。

カリウムと高血圧の関係とは?

高血圧とは?

そもそも血圧とは、心臓から送り出された血流が血管壁に与える圧力のことであり、その圧力が過度の状態が高血圧です。

カリウムとは?

カリウムは体内に存在する人間が生きていくために必要なミネラルの一種であり、体内には約120~200gが含まれています。代表的なミネラルには、カリウムのほかにカルシウム・マグネシウム・鉄・亜鉛・銅・ナトリウム・リン・マンガンなどがあります。

カリウムの働きとしては、以下のようなものが挙げられます。
・心臓や筋肉を正常に機能させる
・細胞の浸透圧を維持する
・神経刺激を伝達する
・phを維持する

カリウムと高血圧の関係

高血圧の原因の一つには、塩分の摂り過ぎが挙げられます。カリウムには体内の過剰な塩分を汗や尿として排出する働きがあるため、高血圧を予防する効果があるとされています。

血圧が高めの人は塩分を控えることが大切というのはご存じの方は多いですが、それに加えてカリウムを意識して摂ることが大切であると言えるでしょう。

カリウムの1日の摂取目安量は?

カリウムの一日の摂取目安量は成人男性で2,500mg、成人女性で2,000mg、生活習慣病予防を目的として目標量は成人男性3,000mg、成人女性2,600mg以上とされています。

一方で、高カリウム血症がみられる場合には、1,500mg~2,000mg以下となるように制限する必要があります。

カリウムの過剰摂取について

カリウムの摂り過ぎにより、血中のカリウム濃度が5.5Eq/L以上になると高カリウム血症になる可能性があり、嘔吐やしびれ、不整脈といった症状があらわれます。

ただし、サプリメントなどを使用しない限りは過剰摂取になる危険性は低く、腎臓の機能が正常であればカリウムを過剰摂取しても尿として排出されます。

カリウムを多く含む食べ物は?

カリウムを多く含む野菜としては、ほうれん草・モロヘイヤ・にら・小松菜・えだまめ・たけなどが挙げられます。カリウムを含む果物としては、メロン・ぶどう・バナナ・桃などが挙げられます。

また、さといも・ながいも・さつもいも・じゃがいもといったイモ類にもカリウムは多く含まれています。

マグネシウムも高血圧と関係が?

ミネラルの一つであるマグネシウムは、血圧の調整に関わっており、慢性的なマグネシウム不足は血圧を上昇させるとされています。また、マグネシウムは動脈を拡張させる作用があるため、血圧を降下させる作用があるとされていますが、現代日本人の多くがマグネシウム不足に陥っているとされています。

マグネシウムが多く含む食べ物としては、あおさ・あおのり・わかめといった藻類が挙げられます。マグネシウムが不足すると筋肉が痙攣する場合があるため、まぶたがピクピクすることが多い方はマグネシウムがしっかり摂れているか、自身の食生活を振り返ってみると良いでしょう。

まとめ:カリウムと高血圧の関係とは?

いかがでしたか?今回の内容としては、
・カリウムはミネラルの一種であり、体内には約120~200gが含まれている
・カリウムには体内の過剰な塩分を排出する役割を持っているため、高血圧を予防する効果が期待できる
・カリウムの一日の摂取目安量は成人男性で2,500mg、成人女性で2,000mg
・マグネシウムは血圧を降下させる効果が期待できる
以上の点が重要なポイントでした。高血圧を予防するには塩分を控えるということが一般的な対策として知られていますが、カリウムやマグネシウム摂取もその予防に効果が期待できますので、血圧が高めと言われた方、血圧が気になる方など意識してみてはどうでしょうか。

船橋市にあるつばさ在宅クリニック西船橋は、在宅医療だけでなく外来診療もおこなっています。そして、高血圧の治療もおこなっていますので、ご相談いただければと思います。