扁桃炎とは?扁桃腺が腫れてる…とはどういう意味? medical column
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扁桃腺とは?
そもそも扁桃腺とは、のどの奥にあるリンパ組織であり、舌のつけ根の両サイドにあるこぶのようなものです。俗に扁桃腺と呼ばれていますが、医学的には口蓋扁桃といい、細菌やウイルスが体内に入ってくるのを阻止する役割を担っています。そして扁桃は扁桃腺(口蓋扁桃)のほか、咽頭扁桃、舌扁桃、耳管扁桃といった組織があります。
扁桃炎とは?
扁桃炎は、扁桃腺にウイルスや細菌が感染して炎症を起こし、喉の痛みが強く出る病気です。
扁桃炎の症状
扁桃炎の症状としては、喉の痛み・食欲不振・首のリンパ節の腫れ・発熱などが挙げられ、炎症がひどくなると喉の痛みによって食事を摂るのも困難になってしまいます。扁桃炎の主症状は喉の痛みですが、喉が痛いイコール扁桃炎というわけではありません。
風邪と扁桃炎は見分けがつきにくい場合もありますが、一般的な風邪と扁桃炎の違いとして、扁桃炎は喉の痛みが強く鼻水はほとんど出ないことが挙げられます。
扁桃腺が腫れてる…とはどんな状態?
扁桃腺が腫れてる…ということを医師から言われたことのある方も多いでしょうが、それはつまり、先ほどお伝えした扁桃炎のことであり、通常の扁桃腺のサイズよりも赤く大きくなっている状態です。
ちなみに、扁桃腺の大きさは人それぞれであり、大きく膨らんでいる方もいれば小さい方もいます。また、大人になるにつれて扁桃腺は小さくなることが多くあります。ただし、扁桃腺の大きさが人よりも大きいからといって、腫れやすいというわけではありません。
扁桃炎の原因
扁桃炎は、ストレスや疲れ、喉の乾燥や気温の変化によって扁桃腺に付着したウイルスや菌が増殖することが原因になって起こります。扁桃炎の原因のもととなるものとしては、溶連菌、アデノウイルス、EB(エプスタイン-バー)ウイルスなどが挙げられます。
溶連菌とは?
扁桃炎の原因になる細菌として有名なのが、溶連菌です。では、溶連菌とは一体どのようなものなのでしょうか?溶連菌という言葉はどこかで耳にされたことがあるかと思いますが、正式には、溶血性連鎖球菌と呼びます。
溶連菌は比較的子供が罹患しやすい、抗生剤が効きやすい、あまり咳や鼻水は出ない、舌が赤くぼつぼつするという特徴があり、ひどくなると扁桃周囲炎や扁桃周囲膿瘍というものを引き起こします。そのほか、リウマチ熱や腎炎を起こすことも知られています。
扁桃周囲炎とは?
扁桃周囲炎は、扁桃炎の炎症が悪化して起こる病気であり、扁桃のまわりの粘膜まで腫れて炎症を起こします。前項でもお伝えした扁桃周囲膿瘍はさらに進行して深部に膿が溜まるものになります。
喉の痛みは何科?
喉の痛みがある場合は、内科または耳鼻咽喉科を受診しましょう。かかりつけ医がある場合には、まずはそこを受診する形で問題ありません。
まとめ:扁桃炎とは?扁桃腺が腫れてる…とはどういう意味?
いかがでしたか?今回の内容としては、
・扁桃腺は舌のつけ根の両サイドにあるこぶのようなもの
・扁桃炎は、扁桃腺に付着したウイルスや菌が増殖することが原因になって起こる
・扁桃腺の腫れは通常の扁桃腺のサイズよりも赤く大きくなっている状態
・扁桃炎の原因になる細菌として有名なのが、溶連菌
以上の点が重要なポイントでした。今回は扁桃炎を紹介しましたが、喉の痛みが出るのは扁桃炎だけではありませんので、咳症状や息苦しさなど、どのような症状が出ているのかという点に目を向けましょう。