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家庭内感染を防ぐためにできることとは?
家庭内感染を予防するためには、一家族が一丸となって行動することが欠かせません。そして、家庭内の空間を工夫したり、消毒したりしてウイルスの拡散を防ぐことも大切です。では、具体的にどのような方法で家庭内感染を防ぐことができるのでしょうか?
今回は、船橋市にあるつばさ在宅クリニック西船橋より、家庭内感染を防ぐためにできることをテーマにお届けしていきますので、ぜひご覧ください。
家庭内感染を防ぐためにできること
早速、家庭内感染を防ぐためにできることについて見ていきましょう。
部屋を分ける
まず、感染者と他の家族との接触を最小限にするために、可能であれば専用の部屋を割り当てます。この部屋は十分に換気されていることが望ましく、窓を定期的に開けて新鮮な空気を取り入れるようにします。換気が難しい場合は、空気清浄機の使用を検討することも効果的です。
トイレを分ける
家庭内に複数のトイレがある場合、感染者と非感染者で使用するトイレを分けることが理想的です。トイレはドアノブ、トイレのフラッシュボタン、洗面台の蛇口など、多くの接触面があります。これらの場所には、感染者の手を介してウイルスが付着する可能性があるため、分けることで感染リスクを軽減することができます。
また、トイレを流す際に発生する微小な水滴はウイルスを拡散させる可能性がありますので、分けることでこのリスクも軽減可能です。
食事を分ける
食事についても、感染者はできるだけ他の家族と別々に取るようにします。感染者の食事を運ぶ際には、マスクと手袋を着用し、使い捨ての容器を使用することで感染リスクを減らすことができます。
共有しない
家庭内感染を防ぐためにはタオルを共有しないことが重要です。タオルは肌に直接触れるため、ウイルスや細菌が付着しやすく、これを共有することで感染が広がるリスクが高まります。
そのほか、食器類や寝具、衣類、タブレットやスマートフォンなど、基本的に触れるものは共有しない意識を持ちましょう。
感染者の必要な行動は短時間で
感染者が部屋を出る際には、マスクを着用し、できるだけ短時間で必要な行動を終えるようにします。また、その他の家族もマスクを着用し、感染者と距離を保つことが大切です。
消毒をする
家庭内で消毒が必要な場所としては、家族全員が頻繁に触れる場所であるため、ウイルスや細菌が付着しやすいドアノブやスイッチ、テレビやエアコンのリモコン。また、トイレや洗面台、蛇口などもウイルスや細菌が付着しやすい場所です。
アルコール消毒液、次亜塩素酸ナトリウム(漂白剤)、市販の抗菌スプレーなど、対象に応じた適切な消毒剤を選びましょう。
ゴミを密封して捨てる
使用済みのティッシュ、マスクなど、病原菌やウイルスが付着している可能性があります。これらの感染源を捨てずにそのまま放置すると、病原体が空気中に拡散し、家族が感染リスクにさらされることになります。ですので、ゴミはしっかり縛って密封して捨てることを意識しましょう。
部屋を分けたりするのが難しい場合はどうすればいい?
家庭内で感染を防ぐには部屋を分けることが理想ですが、小さな子供がいる場合などで部屋を分けるのが難しい場合もあるでしょう。そのような場合では、以下のような点に気を使うことが大切です。
・頻繁な手洗いと手指の消毒
・家族全員がマスクを着用する
・窓を開けてこまめに空気の入れ替えをする
・頻繁に触れる物の表面を定期的に消毒する
・可能な範囲で物理的距離を確保する
上記を徹底したうえで家族全員の健康状態を日々チェックし、発熱や咳などの症状が見られた場合は、医療機関に相談しましょう。
まとめ:家庭内感染を防ぐためにできることとは?
いかがでしたか?今回の内容としては、家庭内感染を防ぐために部屋・トイレ・食事を分ける、触れるものは共有しない、こまめに消毒するといったことが家庭内感染を防ぐためにできる。ということでした。
お子さんが小さい場合などで部屋を分けることができない場合であっても、今回紹介したようにできることはありますので、それらを徹底することでリスクを減らすことができます。