うっ血性心不全とは？治療・原因・症状について 船橋市の内科、つばさ在宅クリニック西船橋

そもそも心不全とは？

心不全は、心臓のポンプ機能が正しく働かなくなった状態のことをいいます。

そもそもうっ血とは？

うっ血は、血液の流れが悪くなり滞ってしまうことをいいます。

うっ血性心不全とは？

うっ血性心不全は心機能障害の一つで、心筋症や心筋梗塞などさまざまな原因により心臓のポンプ機能が低下し、肺などがうっ血した状態をいいます。心不全とうっ血について先述しましたが、これらの意味が組み合わさったものが、うっ血性心不全であることがわかりますね。

また、心不全をうっ血性心不全と呼ぶことがありますが、それは組織内でうっ血が起こることがあるためです。

うっ血性心不全の症状

うっ血性心不全の症状としては、
・息切れ（呼吸困難）
・激しい咳
・尿量の減少
・胸痛
・倦怠感
・動悸
・浮腫
・めまい
などが挙げられます。

うっ血が臓器や血管で起こることで体液量が増加し尿の量が減ったり、浮腫があらわれたりします。また、肺に水が溜まることで息切れや呼吸困難が起こります。

うっ血性心不全の原因

うっ血性心不全の原因として、以下の病気が挙げられます。
・弁膜症…心臓になる弁（血液の逆流を防ぐ）に障害が起きて、本来の役割が果たせなくなる病気
・虚血性心疾患…冠動脈が動脈硬化などの原因で狭くなったり、詰まったりする病気
・心筋症…心臓の筋肉そのものの異常により、心臓のポンプ機能が低下してしまう病気
・不整脈…心臓の脈の打ち方が乱れること
・高血圧…血圧が慢性的に高い状態

心不全の原因となるものは、生活習慣病と関係しているものが多くあるため、予防・再発防止のためには生活習慣を見直すことが大切です。適度な運動や塩分を控えたバランスの良い食事、体重管理を心がけ規則正しい生活を送るようにしましょう。

留意点として、心不全と診断されている方は、心不全の程度により必要な運動量が異なりますので、専門医の指導のもと運動するようにしましょう。

うっ血性心不全の重症度について

うっ血性心不全の重症度の分類（NYHA分類）には、Ⅰ度～Ⅳ度の4段階があります。
Ⅰ度…心疾患はあるが身体活動に制限はないもの（日常的な身体活動では、著しい疲労、動機、呼吸困難、狭心痛がない）。
Ⅱ度…軽度ないし中等度の身体活動の制限があるが、安静時には症状は出ないもの（日常的な身体活動で疲労、動機、呼吸困難、狭心痛がある）。
Ⅲ度…高度な身体活動の制限があるが、安静時には症状は出ないもの（通常以下の身体活動で疲労、動機、呼吸困難、狭心痛がある）。
Ⅳ度…いかなる身体活動も制限される（安静にしていても心不全症状や狭心痛がある）。

うっ血性心不全の治療について

うっ血性心不全の治療としては、心エコーなどの検査の上、原因疾患に対しての治療や生活習慣の改善が行われます。

生活食事療法としては、適度な運動や減塩、節酒や禁煙といった生活習慣の見直しを行い、原因疾患に対しての治療としては、心臓の働きを改善させたり、適切な体液量を保つことを助ける薬などによる、薬物療法を行います。

＜うっ血性心不全の診断＞
・心エコー…超音波を用いて心臓の動きや大きさ、血液の流れなどを確認する検査
・心電図検査…心臓で発生する微弱な電気を波形として記録し不整脈や狭心症などを発見する検査
・血液検査…心臓に負荷がかかると分泌されるBNPと呼ばれる物質を検査
・胸部X線検査…胸部にX線を照射して、心臓が拡大していないか肺に水が溜まっていないかなどを検査

まとめ：うっ血性心不全とは？治療・原因・症状について｜つばさ在宅クリニック西船橋（船橋市の内科外来と訪問診療）

いかがでしたか？今回の内容としては、
・うっ血性心不全は心臓のポンプ機能が低下し、肺などがうっ血した状態
・うっ血性心不全の症状としては呼吸困難や倦怠感、浮腫などが挙げられる
・うっ血性心不全の原因としては虚血性心疾患や弁膜症が挙げられる
・うっ血性心不全の治療は生活食事療法や薬物療法が行われる
以上の点が大切なポイントでした。息切れやむくみといった症状や、脈に違和感がある方は、一度検査を受けられると安心できるのではないでしょうか？

船橋市になるつばさ在宅クリニック西船橋（内科）には循環器内科がありますので、心臓に関する病気に対応しております。船橋周辺にお住まいで気になる症状がある方は、ご利用いただければと思います。