薬を服用する場合になぜグレープフルーツを避けなくてはならないのか? 船橋市の内科、つばさ在宅クリニック西船橋

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薬を服用する場合になぜグレープフルーツを避けなくてはならないのか? medical column

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薬を服用する場合になぜグレープフルーツを避けなくてはならないのか?

「グレープフルーツを食べる習慣があるけど、薬の服用中は避けるべき?」
「薬を服用している時にグレープフルーツは良くないって聞くけど、それはなぜ?」
薬を飲んでいる時はグレープフルーツを食べたり、グレープフルーツジュースを飲んではいけない…と聞いたことがある方は多いのではないでしょうか?しかし、なぜ避けなくてはならないのかを知らなければ、口にしてしまうこともあるでしょう。

そこで今回は、船橋市にあるつばさ在宅クリニック西船橋(内科)より「薬とグレープフルーツの関係」をテーマにお届けしていきます。

薬を服用する場合になぜグレープフルーツを避けなくてはならないのか?

相互作用とは?

相互作用とは、複数の薬の組み合わせによって効果が増強されたり、効果が薄まってしまうことをいいます。また、薬同士だけでなく、食品と薬の薬によっても相互作用を起こし、効果に影響を与えてしまうことがあります。

薬を服用する場合グレープフルーツは避けるべき…と言われているのは、薬と食品の組み合わせによって影響があるためです。

なぜ薬を服用する場合グレープフルーツは良くないのか?

グレープフルーツには、フラノクマリン類という成分が含まれており、この成分が薬の代謝を阻害してしまいます。薬の代謝が進まないことで薬が分解されにくくなるため、薬の効果が必要以上に強まってしまうのです。薬によって副作用があらわれることがありますから、そのリスクが高まります。

グレープフルーツと相性の良くない薬について

グレープフルーツと相性の良くない薬としては、カルシウム拮抗薬といわれる高血圧の薬です。カルシウム拮抗薬は、血管を拡げることによって血圧を下げ、狭心症の発作も抑えます。また、脂質異常症の薬である、リピトールやリポバスといった薬も同様に相互作用があらわれます。そのほか、免疫抑制剤や不眠症治療薬など、グレープフルーツとの相性が良くない薬がありますので、気になる方は医師や薬剤師に相談するようにしましょう。

グレープフルーツはどれぐらい食べてはいけない?

グレープフルーツの相互作用は24時間から数日続くとされているため、基本的に避けるのが無難です。また、フラノクマリン類が含まれるフルーツはグレープフルーツだけではなく、いよかんやはっさくなどにも含まれています。

薬は牛乳やお茶などで飲んでも大丈夫?

お茶や牛乳で薬を飲んでも問題にならない場合が多いですが、牛乳に含まれるカルシウムによって薬の吸収が遅くなったり、効果が弱まる場合があります。特に、牛乳と一部の抗生物質は相性が良くありません。また、お茶と一口に言ってもさまざまな種類がありますので、基本的には水かぬるま湯で飲むようにしましょう。

薬の服用中にサプリメントを飲んでも問題ない?

サプリメントは足りない栄養を補うという栄養補給の面で良いものですが、薬の服用中にはサプリメントは飲まないようにしましょう。もし、常時飲んでいるサプリメントがある場合には、医師に相談することです。薬の服用中にサプリメントをなぜ避けるべきか?という点については、これまでご説明してきたとおり、相互作用によって薬の効果に影響を与えてしまうことがあるためです。例えば、ワーファリンという血液をサラサラにする薬とビタミンKの組み合わせですと、効果が減弱してしまいます。

まとめ:薬を服用する場合になぜグレープフルーツを避けなくてはならないのか?

いかがでしたか?今回の内容としては、
・相互作用は、複数の薬の組み合わせによって効果が増強されたり、効果が薄まってしまうことをいう
・グレープフルーツにはフラノクマリン類という成分が含まれており、薬の効果に影響を及ぼす
・グレープフルーツと相性の良くない薬としては、高血圧や脂質異常症の薬などが挙げられる
・薬の服用中は、効果に影響を及ぼすためグレープフルーツは避けること
・薬の服用中は、基本的にサプリメントを飲むことも控えること
以上の点が重要なポイントでした。グレープフルーツは薬と相性が良くないことをご存じの方は多かったと思いますが、なぜそれが良くないのかということは知らなかったことでしょう。効果が強まったり弱まったりすることが分かれば、薬の服用中自ずと手を出さないようになるでしょう。

船橋市にあるつばさ在宅クリニック西船橋は、在宅医療だけでなく外来診療もおこなっています。風邪症状のある場合や体調が優れない…などがありましたら、ご相談いただければと思います。