糖尿病と痛風の関係とは? 船橋市の内科、つばさ在宅クリニック西船橋

内科・循環器内科・呼吸器内科・訪問診療(在宅医療)つばさ在宅クリニック西船橋

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糖尿病と痛風の関係とは? medical column

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糖尿病と痛風の関係とは?

「糖尿病と痛風には何らかの関係はあるのだろうか…?」
生活習慣病には血糖値が高い状態が続いてしまう糖尿病と、尿酸値が高い状態が続いてしまう痛風・高尿酸血症がありますが、双方には関係する部分があります。

今回は、船橋市にあるつばさ在宅クリニック西船橋(内科)より「糖尿病と痛風の関係」をテーマにお届けしていきます。

糖尿病と痛風の関係とは?

糖尿病とは?

糖尿病は、血糖値が慢性的に高い状態であり、さまざまな合併症を引き起こします。ただし、初期の段階ではほとんど症状があらわれないため、合併症に気づいた段階では糖尿病が進行していた…ということがあります。血糖値が高まる理由としては、インスリン作用不足による糖代謝異常になります。

痛風・高尿酸血症とは?

糖尿病は血糖値が慢性的に高い状態であるのに対し、痛風・高尿酸血症(尿酸値が高い状態)は血液中の尿酸値が慢性的に高い状態が続きます。血液中に尿酸が過剰になると結晶となって関節に溜まり、それが痛風発作を起こします。痛風発作が起これば激痛となり、歩くのも一時的に難しくなります。痛風の症状としては、高熱・関節の激しい痛み・倦怠感・心拍数の上昇などが挙げられます。

糖尿病と痛風・高尿酸血症の関係について

糖尿病と痛風・高尿酸血症は生活習慣病であり、運動不足・肥満・ストレス・過食などが原因となって起こります。糖尿病も痛風・高尿酸血症も同じような良くない生活習慣が原因となるため、糖尿病の人で尿酸値が高い人はいらっしゃいます。痛風患者で耐糖能異常(空腹時の血糖値が正常値と異常値の間にある状態)を有する頻度は、20~50%程度と言われています。

高尿酸血症の合併症について

高尿酸血症の合併症は、痛風のほかに尿路結石、腎機能低下、動脈硬化などが挙げられます。腎機能低下になると、尿酸の排泄力が低下してしまい、尿酸値はさらに高くなります。

高尿酸血症のタイプについてて

高尿酸血症には、尿酸の排泄がうまくいかないタイプと体内で尿酸をつくりすぎてしまうタイプ、その両方を持つ混合型の3つのタイプがあります。

尿酸について

尿酸は肝臓でつくられる代謝物であり、尿酸はプリン体が分解されるときにつくられます。尿酸は尿とともに排泄されますので、健康な状態であれば尿酸値は高くなりませんが、乱れた生活習慣によって尿酸が増えすぎると、その排泄が追いつかなくなって尿酸がたまってしまいます。

痛風の予防方法について

続いて、痛風の予防方法について見ていきましょう。

食べ過ぎない

肥満の人は、肥満を解消することで尿酸値は下がります。摂取カロリーを抑えて食べ過ぎに注意しましょう。また、食品に含まれるプリン体の摂りすぎも、尿酸値が高くなる原因になります。

お酒を飲み過ぎない

アルコールには尿酸値を高める作用があるため、お酒を飲み過ぎないようにしましょう。特にビールにはプリン体の多いものがありますので、注意しましょう。また、紹興酒にも多くのプリン体が含まれています。

有酸素運動

激しい無酸素運動は、乳酸を増加させて腎血流量の低下、尿酸の排泄機能が低下し、尿酸値が上がってしまいます。一方で、有酸素運動は尿酸値の上昇を抑えることができます。肥満の解消、生活習慣病の予防にもなります。

水分をしっかりとる

水分をしっかり摂ることによって、尿量を増やすことができます。尿量を増やすことによって尿中の尿酸の排泄を促します。

まとめ:糖尿病と痛風の関係とは?

いかがでしたか?今回の内容としては、
・糖尿病は、血糖値が慢性的に高い状態であり、痛風・高尿酸血症は血液中の尿酸値が慢性的に高い状態が続く
・糖尿病と痛風・高尿酸血症は生活習慣病であり、運動不足・肥満・ストレス・過食などが原因となって起こる
・痛風患者で耐糖能異常を有する頻度は、20~50%程度と言われている
・乱れた生活習慣によって尿酸が増えすぎると、その排泄が追いつかなくなって尿酸がたまる
以上の点が重要なポイントでした。糖尿病と痛風・高尿酸血症は生活習慣病であり、規則正しい生活がその予防になります。乱れた生活習慣を送っている方は、少しずつ是正していきましょう。

船橋市にあるつばさ在宅クリニック西船橋は、在宅医療だけでなく外来診療もおこなっていますので、体調が芳しくない方はご相談いただければと思います。