ピークフローとは?喘息の検査・診断について 船橋市の内科、つばさ在宅クリニック西船橋

内科・循環器内科・呼吸器内科・訪問診療(在宅医療)つばさ在宅クリニック西船橋

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ピークフローとは?喘息の検査・診断について medical column

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ピークフローとは?喘息の検査・診断について

喘息のコントロールに使える器具としてピークフローメーターというものがあり、ピークフロー値を定期的に測定することで、治療に役立たせることができます。

今回は、船橋市にあるつばさ在宅クリニック西船橋(内科)より、ピークフローをテーマにお届けしていきます。また、喘息の検査や診断についても触れますので是非ご覧ください。

ピークフローとは?喘息の検査・診断について

喘息の検査・診断について

喘息の診断のための検査には、アレルギー体質があるかどうかを調べる血液検査(好酸球数・総IgE値・抗原特異的IgE抗体)や、気道が狭くなっているかをスパイロメーターで調べる呼吸機能検査、気道の炎症を調べる喀痰検査、ほかの肺の病気がないかを確認する胸部X線撮影などがあります。

また、問診にてゼーゼーヒューヒューといった喘鳴がないか、発作性の呼吸困難がないかなどで、喘息の診断をおこないます。

ピークフローメーターについて

気道の状態を目で見ることができませんが、ご家庭ではピークフローメーターを使うことで気道の様子、喘息の程度を数値で確認することができます。そのピークフローの測定値を日々記録することによって、喘息管理に役立てることができ、発作の早期予知が可能になるため、的確な対応がとれます。

ピークフローとは?

ピークフローは、息を思い切り吸い込んで吐いたときの息の速さのことを指します。あくまで、息の速さのことであり、吐き出した息の量ではありません。喘息の調子が悪いときにはこのピークフロー値が低くなりますので、喘息の程度がすぐにわかるわけです。

例えば、普段はピークフロー値が300である場合に200の測定値が出れば、客観的に調子が悪いことがわかります。ピークフロー値が落ちるのは気道の収縮や分泌物の増加が影響しており、変動が大きい場合にはコントロールが不良と言えます。

<ピークフローメーターを使うメリット>
・治療の効果を把握することができる
・医師に数値を共有することで、治療に役立たせることができる
・喘息の安定性を知ることができる
・喘息発作の早期予知が可能になり、的確な対応がとれる
・変動が大きいほど喘息のコントロールが不良であり、治療が十分でないことがわかる

計測する頻度について

ピークフローは1日朝・夜の2回、または朝・昼・夜の3回記録すると、喘息のコントロール状況をつかむことができます。計測の時間については大体決めておこないましょう。医師に情報を共有し、発作のサインがわかればその際の対処法などについて話し合うと良いでしょう。

ピークフローを使う時の注意点

ピークフローメーターを使うときは矢印がゼロになっていることを確認の上、立った状態でできるだけ息を吸い込んでから一気に息を吐き出します。この際に息がもれないようにすることと、舌でマウスピースをふさがないように注意しましょう。また、姿勢も前かがみにならず姿勢を正した状態で使用しましょう。

ピークフローの基準値・自己最良値について

ピークフローの基準値は性別・年齢・身長からはじきだした標準値、または今まで測定した最も高い自己最良値を基準にして、30%以下のときは大発作域であり、30~60%の時は中発作域、60~80%の時は小発作域、80~100%であれば安全な状態であると判断することができます。

ピークフローメーターの種類について

主なピークフローメーターには、ミニライト、ザ・ピーク、エアーゾーン、トルーゾーン、パーソナルベスト、アズマチェック、アセス、アズマプランプラスなどがあり、薬局や通販サイトでも購入することができます。

まとめ:ピークフローとは?喘息の検査・診断について

いかがでしたか?今回の内容としては、
・喘息の検査には、血液検査や呼吸機能検査、喀痰検査などがある
・ピークフローメーターを使うことで喘息の程度を数値で確認できる
・ピークフローは、息を思い切り吸い込んで吐いたときの息の速さのことを指す
・ピークフローは1日朝・夜の2回、または朝・昼・夜の3回記録するのが良い
以上の点が重要なポイントでした。喘息はピークフロー値を測定し、それを記録していくことで上手にコントロールすることができます。記録した情報をもとに、医師と共に治療を進めましょう。

船橋市にあるつばさ在宅クリニック西船橋は、在宅医療だけでなく外来診療もおこなっています。また、喘息治療も実施していますので、ご相談いただければと思います。