熱中症対策に塩分が必要なのはなぜ? 船橋市の内科、つばさ在宅クリニック西船橋

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熱中症対策に塩分が必要なのはなぜ? medical column

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熱中症対策に塩分が必要なのはなぜ?

熱中症は誰にでも起こり得るものであり、その予防・対策は欠かせません。特に体力や免疫力が衰えている高齢の方は熱中症には十分な注意が必要です。熱中症対策といえば、塩分を摂ることというのを耳にされたことがある方は多いかと思いますが、ではなぜ、熱中症対策に塩分が良いとされているのでしょうか?

今回は、船橋市にあるつばさ在宅クリニック西船橋(内科)より熱中症対策に塩分が必要な理由をテーマにお届けしていきますので、ぜひご覧ください。

熱中症対策に塩分が必要なのはなぜ?

熱中症とは?

熱中症は、体温調節がうまく機能せず、体温が危険な高温に上昇する状態を指します。主に高温多湿の環境で過ごすことや、長時間にわたる激しい運動などが原因となります。

熱中症対策方法

熱中症対策方法としては、下記のようなものが挙げられます。
・こまめな水分補給
・こまめな休憩
・帽子や日傘によって直射日光をさえぎる
・暑い時間帯での作業や外出はなるべく控える
・吸湿・速乾の涼しい衣服を着用する
・エアコンを適切に利用する
・塩分をほどよくとる

塩分の役割

なるべく塩分を控えること…など、塩分は体に悪いイメージもありますが、実は塩分も健康的な体を維持するために必要です。塩に含まれているナトリウムは細胞外液に多く含まれる必須ミネラルであり、細胞の浸透圧調整・体内の水分調節に重要な役割を果たしています。

なぜ熱中症対策に塩分が必要なのか?

暑い環境で長時間激しい運動をおこなっていると、大量の汗によって水分が失われます。そして、汗には水分だけでなく塩分が含まれており、発汗することによって塩分が体外へ排出されてしまうのです。

そこで、塩分をとることで体内から出ていく水分量が少なくなり、脱水予防につながるのです。熱中症対策には経口補水液が良いというのを耳にされたことがあるかと思いますが、経口補水液が熱中症対策に良いとされているのは、汗の塩分濃度と同等の0.3%の塩分が含んでいるからです。経口補水液であれば、失った水分だけでなく、塩分も効果的に補給することができるというわけです。

また、塩分と一緒に糖分をとることでエネルギー不足を補ってくれるため、経口補水液だけでなくスポーツドリンクも熱中症対策に良い飲み物であると言えます。

塩分を手軽に摂取できるもの

暑い夏に失われる塩分、ミネラルを効率的に摂取できるものとしては、梅干しが挙げられます。梅干しには、塩分、ミネラル、ビタミンを含んでおり、クエン酸には疲労回復効果や食欲増進効果があるため、夏にはぴったりと言えます。また、塩飴や塩分配合のタブレットも暑い季節にはよく販売されているのを見かけますが、このようなコンパクトで持ち歩きできやすいものをバッグに入れておいても良いでしょう。しかし、とにかく塩分をとればよいわけではなく、塩分の摂りすぎには注意が必要です。

塩分の摂りすぎにも注意が必要

汗に含まれる塩分はさほど多くはないため、過度に塩分を補給すると高血圧につながります。ですので、熱中症対策のためにとにかく塩分を…というのではなく、やはり水分補給をこまめにおこなうことを、重要視しましょう。

まとめ:熱中症対策に塩分が必要なのはなぜ?

いかがでしたか?今回の内容としては、
・熱中症対策として、こまめな水分補給、こまめな休憩、ほどよい塩分補給などが挙げられる
・塩分も健康的な体を維持するために必要なものである
・発汗することによって塩分が体外へ排出されてしまうため、その補給が必要
・塩分をとることで体内から出ていく水分量が少なくなり、脱水予防につながる
以上の点が重要なポイントでした。塩分の含まれたアイテムがなぜ、夏になると販売されるか理由がおわかりいただけたことでしょう。塩分も必要であるものの、だからと言って過剰な摂取は避けていただければと思います。

船橋市にあるつばさ在宅クリニック西船橋は、在宅医療だけでなく外来診療もおこなっています。地域のかかりつけ医として、船橋にお住まいの方はお気軽にご相談いただければと思います。