高齢者の不整脈|症状や予防法等を紹介! medical column
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高齢者の不整脈|症状や予防法等を紹介!
歳をとってから動悸が気になる…という方は少なくないかと思いますが、不整脈の症状としてあらわれている場合も考えられます。今回は、船橋市にあるつばさ在宅クリニック西船橋より、高齢者の不整脈をテーマにお届けしていきますので、ぜひご覧ください。
高齢者の不整脈の症状
そもそも不整脈とは、心臓の鼓動のリズムや強さが乱れる状態のことを指します。高齢者の不整脈の症状としては、動悸・息切れ・だるさ・胸の痛み・めまい・けいれん・倦怠感といったものが挙げられます。
高齢者は不整脈が起こりやすい?
高齢になると足腰が弱くなり息切れを起こしやすい…というイメージを持たれる方も少なくないかと思いますが、そのイメージは間違っておらず、加齢に伴い心臓の機能は低下していくため不整脈は起こりやすくなってきます。
つまり、誰にでも起こり得る病気であるという気持ちで、予防に取り組む必要があると言えるでしょう。高齢者の不整脈の予防については後ほど詳しくご説明します。
高齢者の不整脈の種類
不整脈には脈が速くなるもの(頻脈)と遅くなるもの(徐脈)、脈が飛ぶもの(期外収縮)があり、脈が遅くなる不整脈は心臓の電気の流れが遅かったり、止まってしまう時におきます。
そして、脈が飛ぶものに関しては、本来洞結節と呼ばれるところから電気が発生するものが、洞結節以外の部位から発生して、通常の脈よりも早い段階で心臓が収縮します。脈が速くなる頻脈に関しては、電気信号が早く出過ぎてしまって起こります。
不整脈になりやすい人とは?
高血圧・糖尿病・コレステロール値が高い、などの生活習慣病は、不整脈を引き起こしやすくなります。高血圧も糖尿病も加齢とともに起こりやすくなるわけですが、それぞれの病気がつながっているため、健康的な習慣、食事といった生活の基本を整えなければなりません。
高齢者の不整脈の予防
高齢者の不整脈を予防するためには、いくつかの重要な点が挙げられます。まず、生活習慣の改善が重要です。規則正しい生活、バランスの取れた食事、適度な運動、禁煙、そして節酒などが含まれます。さらに、基礎疾患を適切に治療することも大切です。高血圧、糖尿病、脂質異常症などの基礎疾患は、不整脈を引き起こす可能性があるため、それらを適切に管理することが必要です。
また、定期的な検診も欠かせません。高齢者は定期的に医師の診察を受け、不整脈の早期発見や治療に努めるべきです。適切な治療を受ければ、高齢者の不整脈の症状を軽減し、日常生活を送ることが可能です。そして、気になる症状がある場合は、迅速に医療機関を受診することが大切です。
高齢者の不整脈を放置するとどうなる?
不整脈を放置すると心臓への負担が大きくなり、効率的に血液が送り出せなくなると息切れや倦怠感、足の腫れなどの症状などがあらわれる心不全を引き起こす可能性があります。
また、心房細動といった心臓内の心房と呼ばれる部屋が小刻みに震えて痙攣してうまく働かなくなってしまう病気(不整脈の一種)があり、放置していると脳卒中のリスクが高まります。
まとめ:高齢者の不整脈|症状や予防法等を紹介!
いかがでしたか?今回の内容としては、
・高齢者の不整脈の症状としては、動悸・息切れ・だるさ・胸の痛み・めまい・けいれんなどが挙げられる
・加齢に伴い心臓の機能は低下していくため、不整脈は高齢者の場合起こりやすくなる
・高齢者の不整脈を放置すると心不全や脳卒中のリスクが高まる
・高齢者の不整脈の予防としては規則正しい生活、バランスの取れた食事など生活習慣の改善が大切
以上の点が重要なポイントでした。急な息切れや息苦しさは不整脈の発見のサインですので、つまる感じがする方は一度受診すると良いでしょう。