肥満と高血圧の密接な関係について medical column
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高血圧とは?
高血圧は、血圧が一定以上高くなっている状態のことをいいます。高血圧症になると、脳梗塞やくも膜下出血などの病気を引き起こしやすくなるため、注意しなければならない生活習慣病です。高血圧は収縮期血圧(最大血圧)が140mmHg以上、もしくは拡張期血圧(最小血圧)が90mmHg以上の場合に高血圧と診断されます。
肥満と高血圧の関係
食塩を摂りすぎると濃度を薄めるために水分を欲するようになり、結果として血液量が増えます。そして、心臓が大きな力を必要とするため血圧が上がります。肥満の人は標準体重の人と比べて過食傾向にあり、塩分も過剰摂取してしまうことから高血圧になりやすいと言えます。
内臓肥満と高血圧
血圧は自律神経やホルモンによって調整されていますが、肥満だと脂肪細胞からのさまざまな物質が、自律神経やホルモンの働きを乱してしまいます。その結果として、血管が必要以上な収縮をして、血圧が上がってしまいます。また、内臓脂肪型肥満ではインスリンの効きが悪くなり、過剰に分泌されたインスリンにより血圧を上げる働きが高まり、血圧が上がってしまいます。
高血圧の原因
高血圧になる原因として、食塩の過剰摂取や肥満、ストレスや喫煙といった生活習慣が挙げられます。それぞれ見ていきましょう。
喫煙
たばこに含まれる化学物質が体内に吸収されることで、血管を収縮させて血圧を上げます。また、たばこは血圧に悪いだけでなく狭心症や心筋梗塞、脳梗塞にもつながりやすいと言われています。
ストレス
ストレスは血圧コントロールを行う自律神経に悪影響を与え、血圧上昇のきっかけをつくってしまいます。
運動不足
運動は余分な塩分を排せつする働きを高めますが、それが不十分ですと血圧が上がってしまいます。また、運動不足は肥満の原因になり、肥満も高血圧の原因となります。
加齢
加齢に伴い血管も老化し、血管の弾力性が失われたり血管がもろくなったりします。そうなることで血液が流れにくくなり、血圧が上がります。
高血圧の予防・改善
続いて高血圧の予防・改善対策について見ていきましょう。
運動
高血圧で肥満の人は特に、運動する習慣をつけることが大切です。強度は中程度の有酸素運動を、できれば30分以上毎日実施しましょう。定期的に運動を行うことで、降圧効果が期待できます。ただし、重症の高血圧がある場合には運動中の血圧上昇が問題になることがありますので、医師の指導のもと運動療法を行いましょう。
食生活の見直し
肥満の人は標準体重の人と比べて過食傾向にあり、塩分も過剰摂取してしまうことがあるとお伝えしましたが、やはりまず見直したいのが塩分の摂取量です。減塩のためには、天然だしをとってしょうゆや塩を減らしたり、ラーメンなどの汁は飲みきらないといった工夫が必要です。
まとめ:肥満と高血圧の密接な関係について
いかがでしたか?今回の内容としては、
・高血圧は、血圧が一定以上高くなっている状態のことをいう
・肥満の人は標準体重の人と比べて過食傾向にあり塩分も過剰摂取してしまう
・高血圧の原因は肥満や喫煙、運動不足などが関係している
・肥満で高血圧の人は特に運動と食生活の見直しが大切
以上の点が重要なポイントでした。肥満で高血圧であれば、標準体重を目指して運動をする習慣を身に付けましょう。
船橋市になるつばさ在宅クリニック西船橋(内科)は、高血圧の治療を受けたい方にも来院いただいております。血圧が気になる方や高血圧の診療を受けたい方はご相談いただければと思います。
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