足の動脈硬化である下肢閉塞性動脈硬化症とは? medical column
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足の動脈硬化である下肢閉塞性動脈硬化症とは?
足の血管の動脈硬化がすすみ血管が細くなったり詰まったりすることで、十分な血流が流れなくなってしまうことがあることをご存知でしょうか?また、そもそも動脈硬化について、ご存知でない方もいらっしゃるでしょう。今回は、船橋市にあるつばさ在宅クリニック西船橋(内科)より、足の動脈硬化である下肢閉塞性動脈硬化症をテーマにお届けしていきます。
動脈硬化とは?
動脈硬化とは、動脈の血管が硬くなって柔軟性を欠く状態のことをいい、血管の壁のなかに悪玉コレステロールがたまって狭くなったり詰まったりします。動脈硬化が進むと、狭心症や心筋梗塞、脳卒中といった病気や、今回のテーマである下肢閉塞性動脈硬化症を引き起こします。
下肢閉塞性動脈硬化症とは?
下肢閉塞性動脈硬化症は、足の血管の動脈硬化により動脈が詰まって、下肢への血流が悪くなってしまう病気のことをいいます。また、閉塞性動脈硬化症の場合、下肢に関わらず全身に動脈硬化が進んでいることが多くあります。
下肢閉塞性動脈硬化症の症状
下肢閉塞性動脈硬化症の症状としては、
・足がしびれたり足先が冷える
・一定距離を歩くと足やふくろはぎが締め付けられるように痛くなる
・じっとしていても足が痛い/足の痛みで夜も眠れない
・病変部の壊疽
が挙げられます。下肢閉塞性動脈硬化症が重症化することで、じっとしていても痛みが生じたり、最悪の場合は壊疽も起こり得ます。
下肢閉塞性動脈硬化症の原因
下肢閉塞性動脈硬化症の原因としては、糖尿病・高血圧・脂質異常症・喫煙が挙げられ、肥満とも密接な関係があります。特に糖尿病の場合、血糖コントロールが悪い状態が続くことで血管の老化が早く進んでしまい、閉塞性動脈硬化症が起こりやすくなります。
下肢閉塞性動脈硬化症の予防について
下肢閉塞性動脈硬化症の予防としては、脂質異常症・高血圧・糖尿病といった基礎疾患のコントロールや、生活習慣を正すことが挙げられます。ストレス軽減や禁煙、睡眠の確保といった積み重ねが健康のためには必要であり、基礎疾患のコントロールや生活習慣の見直しは、いずれも継続性が重要になってきます。
閉塞性動脈硬化症の診断について
閉塞性動脈硬化症は、問診・視診・触診・ABI検査などで診断します。
ABI検査
正常の場合足首の血圧の方が上腕の血圧より高いのですが、動脈の内腔が狭くなっていると足首の血圧の方が低くなっています。ABI検査では腕と足首の血圧を測定することによって、血管の詰まり具合を調べることができます。ABI検査で閉塞性動脈硬化症が疑われれば、造影CT検査や下肢血管エコーなどで病変のある血管を診断します。
閉塞性動脈硬化症の治療方法について
閉塞性動脈硬化症の治療方法としては、薬物療法・カテーテル治療・運動療法などがあります。薬物療法では、血をさらさらにする薬や血管を広げる薬によって治療を行います。カテーテル治療では、動脈にカテーテルを入れて狭くなったり詰まったりしている部位を広げたり、ステントという金属の網状の筒を留置させて狭くなった動脈を押し広げます。
まとめ:足の動脈硬化である下肢閉塞性動脈硬化症とは?
いかがでしたか?今回の内容として、
・下肢閉塞性動脈硬化症は足の血管の動脈硬化により動脈が詰まる病気
・下肢閉塞性動脈硬化症の症状は足のしびれや冷え、痛みや壊疽がある
・下肢閉塞性動脈硬化症の原因は糖尿病や高血圧が挙げられる
・下肢閉塞性動脈硬化症の予防には基礎疾患のコントロールと生活習慣の見直しが必要
以上の点が重要なポイントでした。
船橋市になるつばさ在宅クリニック西船橋(内科)には、循環器内科がありますので、動脈硬化の疑いのある方など、ご相談いただければと思います。
アレルギー科/呼吸器科/循環器内科/糖尿病内科/脳神経内科となっております。
住所:千葉県船橋市西船4-11-8 三星西船ビルB棟