2025年毎月のご挨拶10月号 letter01
- TOP
- 2025年毎月のご挨拶10月号

2025.10月号

まだまだ残暑厳しい折、いかがお過ごしでしょうか? とはいえ10月になると朝晩はぐっと秋らしくなってきます。さて、そんな秋の楽しみのひとつといえば「お月見」があります。この風習は平安時代の上流階級を中心に広まり、次第に庶民も行うようになって、現代のようなお月見になったんだそうですよ。ところで、子供の頃に「月にはウサギがいて餅つきをしている」という話を聞かされたことありますよね? これには諸説あり、一説では昔、ウサギとサルとキツネが疲れ果てた老人に出会い、その老人のために何か食べ物をもっていこうと決めました。実はこの老人の本当の姿は「帝釈天」で、3匹の行いを試すために老人に姿を変えていたのです。そして、サルは木の実、キツネは魚をとってきましたが、ウサギだけはどうしても持っていくことができず、結局、火の中に飛び込んで自分の身を老人に捧げました。そして、そのことを憐れんだ帝釈天がウサギを月の中に甦らせたというお話です。日本ではお米の収穫を感謝するという意味でウサギが「お餅」をついていますが、中国では「不老不死の薬」をついているとされています。ちなみに、この月の模様の解釈は各国で違います。たとえば、北ヨーロッパでは本を読むおばあさん、南ヨーロッパではカニ、東ヨーロッパでは女性の横顔、ドイツでは薪を担ぐ男と解釈されています。月はいつも同じ面を向いて地球を回っているため、世界中どこでも同じ模様のはずですが… 不思議ですね~。さて、今年の中秋の名月は10月6日(月)です。月を眺めて何に見えるのか考えてみるのも一興ではないでしょうか。
