2020年毎月のご挨拶8月号 船橋市の内科、つばさ在宅クリニック西船橋

こんにちは、院長の神田です。暑さの厳しい日が続いていますが、毎日きちんと睡眠時間はとれていますでしょうか？ 暑さで眠りが浅くなると、疲れがとれず体調を崩してしまうこともあるかと　　思います。エアコンのおやすみタイマーなどを利用して、なるべく快適な環境で休むよう心がけてください。さて、皆さんは「睡眠負債」という言葉をご存知でしょうか？ 近年テレビ番組などで紹介される機会も多く、ご存知の方も多いかもしれません。
睡眠負債とは「蓄積する睡眠不足」のことで、自分では睡眠時間に問題はないと思っている人でも実はわずかに足りないことがあり、その影響がまるで「負債（借金）」のように蓄積することから名づけられました。アメリカの研究チームが「徹夜のグループ」と「睡眠６時間のグループ」に分けて注意力や集中力の変化を調べたところ、６時間の睡眠を２週間続けた脳は２晩徹夜したのとほぼ同じ状態になったそうです。しかも「６時間睡眠のグループ」の人々は脳のパフォーマンスの低下を自覚していませんでした。このように自覚がないまま増えてしまう睡眠負債は免疫システムに悪影響を与え、がんや認知症のリスクを高める可能性もあります。もし、ご自身で睡眠負債を確認したい時は、まず寝室を遮光カーテンなどで暗くして、時計など時間がわかるものを持たずに寝ます。そして、眠気が完全になくなるまで十分に睡眠をとります。起きた時、普段よりも２時間以上睡眠時間が長くなった人は睡眠負債があると考えられるそうです。睡眠負債があった方は、今までよりも少し長めの睡眠を心がけましょう。ただし休日の「寝だめ」は生活リズムが乱れるので、普段からなるべく早く眠るような習慣をつけていくと良いと思います。私も含めてこれからの季節を乗り切るため、生活習慣には気をつけていきましょう。